平川祐弘決定版著作集
カイコクノサホウ

開国の作法

平川祐弘 著
ISBN 978-4-585-29429-0 Cコード 0021
刊行年月 2020年4月 判型・製本 A5判・上製 984 頁
キーワード 文化史,哲学,思想

定価:15,400円
(本体 14,000円) ポイント:420pt

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書籍の詳細
国際間のつきあいは物言わぬ貿易だけでなく、人間の顔のある交際でなければならない

知識人や学者は外国思想の代理人として翻訳や受け売りをするが、それだけでよいのか。外国の宣伝をすることが国際的連帯か。どうしたら日本人は相手の悪意ある主張を斥け、外国へ向け意見を述べることができるのか。
国際場裏に活動した比較史家が、失敗をまじえて、その体験を語る。

 

 

目次
定年教授の楽しみ
米寿のまえがき
第一部 人
第二部 消えてゆく「人民中国」
第三部 「世界市民」がはまりやすい陥穽
第四部 日本語は生きのびるか
第五部 国際化と日本
第六部 国際化と大学
第七部 外国で考える
第八部 外国で暮らす
第九部 日本をまた考える
第十部 語学教師の夢
第十一部 駒場の学風
第十二部 平川祐弘
人について
作品について
索引
プロフィール

平川祐弘(ひらかわ・すけひろ)
1931(昭和6)年生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。第一高等学校一年を経て東京大学教養学部教養学科卒業。仏、独、英、伊に留学し、東京大学教養学部に勤務。1992年定年退官。その前後、北米、フランス、中国、台湾などでも教壇に立つ。
ダンテ『神曲』の翻訳で河出文化賞(1967年)、『小泉八雲―西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞(1981年)、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞(1991年)、鷗外・漱石・諭吉などの明治日本の研究で明治村賞(1998年)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞(2005年)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞(2009年)、『西洋人の神道観―日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞(2015年)を受賞。
『ルネサンスの詩』『和魂洋才の系譜』以下の著書は本著作集に収録。他に翻訳として小泉八雲『心』『骨董・怪談』、ボッカッチョ『デカメロン』、マンゾーニ『いいなづけ』、英語で書かれた主著にJapan's Love-hate Relationship With The West(Global Oriental, 後にBrill)、またフランス語で書かれた著書にA la recherche de l'identité japonaise-le shintō interprété par les écrivains européens(L'Harmattan)などがある。

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