コンジャクモノガタリシュウノカイイヲヨム

今昔物語集の怪異を読む

巻第二十七「霊鬼」
森正人 著
ISBN 978-4-585-39034-3 Cコード 3095
刊行年月 2023年12月 判型・製本 A5判・並製 400 頁
キーワード 民俗学,説話,古典,平安

定価:5,280円
(本体 4,800円) ポイント:144pt

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書籍の詳細
平安時代の人びとの心性を探る

古代日本人の思想・宗教・文化や生活をいまに伝える『今昔物語集』。
そこには、幽霊、鬼、水や銅の精、狐などの霊力ある動物、格の低い神など、怪異を引き起こす異界の住人たちと人間との遭遇が活き活きと描かれている。
天皇・后妃・宮廷貴族、それに仕える侍や女房、さらには兵(つわもの)、僧侶、平安京で生活を営む庶民、地方の猟師などさまざまの階層の人間が登場し、彼らの好奇、不安、恐怖、驚愕、安堵、得意、悲哀、後悔等がかたどられる。
『今昔物語集』のうち、特に興味深い怪異を語る説話を集成した「本朝付霊鬼」巻に収録される四十五の物語について、読みやすい本文と注釈・考証・分析・批評を収録。

 

 

目次
はじめに
凡例

三条東の洞院の鬼殿の霊の語 第一
河原院の融の左大臣の霊を、宇陀の院見給ふ語 第二
桃園の柱の穴より指し出づる児の手、人を招く語 第三
冷泉院の東の洞院の僧都殿の霊の語 第四
冷泉院の水の精、人の形と成りて捕らへらるる語 第五
東三条の銅の精、人の形と成りて掘り出ださるる語 第六
在原の業平の中将の女、鬼に噉はるる語 第七
内裏の松原にして鬼、人の形と成りて女を噉ふ語 第八
官の朝庁に参りたる弁、鬼の為に噉はるる語 第九
仁寿殿の台代の御灯油取る物の来る語 第十
或る所の膳部、善雄伴大納言の霊を見る語 第十一
朱雀院にして餌袋の菓子を取らるる語 第十二
近江国の安義の橋の鬼、人を噉ふ語 第十三
東国より上る人、鬼に値ふ語 第十四
産女、南山科に行き、鬼に値ひて逃ぐる語 第十五
正親大夫[ ]、若き時鬼に値ふ語 第十六
東人、川原の院に宿りて妻を取らるる語 第十七
鬼、板と現じ人の家に来て人を殺す語 第十八
鬼、油瓶の形と現じて人を殺す語 第十九
近江国の生霊、京に来て人を殺す語 第二十
(欠第二十一)
美濃国の紀遠助、女の霊に値ひて遂に死ぬる語 第二十二
猟師の母、鬼に成りて子を噉はむとする語 第二十三
播磨国にて、鬼、人の家に来て射らるる語 第二十四
人の妻死にて後、旧の夫に値ふ語 第二十五
女、死にし夫の来たるを見る語 第二十六
河内禅師の牛、霊の為に借らるる語 第二十七
白井の君、銀の提を井に入れて取らるる語 第二十八
京極殿にして古歌を詠むる音有る語 第二十九(A)
雅通の中将の家に同じ形の乳母二人在る語 第二十九(B)
幼き児を護らむが為に枕上に蒔きたる米に血付く語 第三十
三善清行の宰相、家渡りする語 第三十一
民部の大夫頼清の家の女子の語 第三十二
西の京の人、応天門の上に光る物を見る語 第三十三
姓名を呼ばれて野猪を射顕す語 第三十四
光有りて死人の傍らに来たる野猪、殺さるる語 第三十五
播磨国印南野にして野猪を殺す語 第三十六
狐、大椙の木に変じて射殺さるる語 第三十七
狐、女の形に変じて幡磨安高に値ふ語 第三十八
狐、人の妻の形と変じて家に来る語 第三十九
狐、人に託きて、取られし玉を乞ひ返して恩を報ずる語 第四十
高陽川の狐、女に変じて馬の尻に乗る語 第四十一
左京の属邦利延、迷神に値ふ語 第四十二
頼光の郎等平季武、産女に値ふ語 第四十三
鈴鹿山を通る三人、知らぬ堂に入り宿る語 第四十四
近衛の舎人、常陸国の山中にして歌を詠ひて死ぬる語 第四十五

解説
一―今昔物語集について
二―巻第二十七「本朝付霊鬼」について

付録
平安京条坊図
大内裏図

あとがき
プロフィール

森 正人(もり・まさと)
1948年生まれ。熊本大学名誉教授、尚絅大学・尚絅大学短期大学部名誉教授。
専門は日本古典文学。特に古代・中世の物語および説話集。
著書に『場の物語論』(若草書房、2012年)、『古代説話集の生成』(笠間書院、2014年)、『古代心性表現の研究』(岩波書店、2019年)などがある。

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