タベルトハドウイウコトカ

食べるとはどういうことか

佐藤洋一郎 著
ISBN 978-4-585-33002-8 Cコード 0039
刊行年月 2022年7月 判型・製本 四六判・並製 280 頁
キーワード 現代社会,文化史,民俗学

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細

私たちにとって当たり前の営為、「食」。
それは、食材の生産・運搬・調理・食べること・消化・排泄といった複雑で繊細な営みの連鎖によって構成されている。この連鎖をなかなか知覚できない現代社会では、人びとは「食」に対する関心もリスペクトも失ってしまうのではないか―。
本書は、根源的な営みを、食べものの動きに沿って、「食べるもの」「食べものが口に入るまで」「人体内でおきていること」「しまいかた(排泄や身体の扱いかた)」の4部構成で解説。食文化を広範囲から見つめ直す画期的な一冊。


【本書の特色】
・さまざまな食べものに関する文化を紹介。
・生産から排泄にいたるあらゆる事項を、分解・再構築し、考察。
・縦割りで研究されてきた「食文化」の様々項目を、横断的に俯瞰する画期的な試み。

 

 

目次
はじめに
   食べるとは?/地方でおきていること/大災害が地方の縮小を急加速させた/
   大災害、都市を襲う/ウクライナでおきていること/本書の構成

1 食べるもの
 第1章 食べるものを手に入れる
   人の食べもの/人は雑食動物/入手の邪魔をするもの
 第2章 食べ物―なくてはならないもの
   食材/糖質、脂質、たんぱく質/三大栄養素は同じところで生産されてきた/
   塩という食材/運ばれた食材
 第3章 人として食べるもの
   人は栄養のためだけに食うにあらず/アルコール/香辛料/嗜好品/
   食を飾る素材
 第4章 食材を手にいれる
   なりわいいろいろ/価値観を作った食のなりわい/大規模化した農業/
   海でのなりわい/なりわいはつながっている/市場/市場の役目/
   コロナ禍と外食/観光と外食
 第5章 粒と粉
   人は粉を食べてきた/粒のまま食べる/餅はだれがかんがえたか?

2 食べ物が口に入るまで
 第6章 料理するということ
   料理とは何か/料理のおこり/臼で挽く/食べものを保存する/発酵/
   料理の技/儀礼や行事のときの食/食のパッケージ
 第7章 作る人、食べる人
   他者のために料理するなりわい―料理の専門家たち/人のために作ること /
   食べる人が作る人を育てる/中食というスタイル/ファストフード/
   弁当と給食
 第8章 大量生産の功罪
   同じものをたくさん/食の産業/ぜいたく品/食べないという選択

3 人体内で
 第9章 五感
   五感の役割/視覚の役割/聴覚と食、触覚と食/嗅覚と食
 第10章 味覚
   味覚と味覚障害/甘味、甘み、甘さ/うま味、うまみ、うまさ/
   食と健康、食と寿命
 第11章 栄養と健康
   消化と吸収/食べわけ/飢餓と栄養過多/毒と中毒/
   免疫・アレルギー・不耐性

4 しまいかたを考える
 第12章 排泄物のゆくえ
   排泄と生命の交換/きたない!/嫌がらせに使われた「うんこ」/
   循環するうんこ/資源だったうんこ/豚に襲われる!/ラオスの鶏たち/
   もうひとつの小さな循環
 第13章 いのちの交換と地球環境
   人は死体をどう扱ってきたのか/化野/最後の貢献
 第14章 食と環境問題
   内なる機械化、外なる機械化/「食べすぎ」がもたらす環境問題/
   食べなければ環境問題は起きないか/和食文化とは何か/食は風土である/
   大災害が食文化を創造した

 おわりに
   料理をしよう/男子厨房に入ろう!―食べ方改革のすすめ/食文化の学問を
プロフィール

佐藤洋一郎(さとう・よういちろう)
京都府立大学教授、総合地球環境学研究所名誉教授。専門は植物遺伝学。
主な著書に、『森と田んぼの危機』(朝日新聞社、1999年)、『イネの歴史』(京都大学学術出版会、2008年)、『食の多様性』(勉誠出版、2014年)、『食の人類史』(中央公論新社、2016年)、共編著に『海の食料資源の科学―持続可能な発展にむけて』『縮小する日本社会―危機後の新しい豊かさを求めて』(生命科学と現代社会シリーズ、勉誠出版、2019年)、編著に『知っておきたい和食の文化』(勉誠出版、2022年)などがある。

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