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もやもや日本近代美術

境界を揺るがす視覚イメージ
増野恵子・安松みゆき・河田明久・志邨匠子・瀧井直子・奥間政作・石井香絵 編
ISBN 978-4-585-37004-8 Cコード 1070
刊行年月 2022年12月 判型・製本 A5判・並製 488 頁
キーワード 美術,近代

定価:5,280円
(本体 4,800円) ポイント:144pt

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書籍の詳細
誰が作ったのか? 何を描いたのか? どこで作られたのか?
何を伝えたいのか? 稼げるのか? それは「美術」なのか?
……「美術」って何だ??

「美術」と「美術以外」の間に引かれてきた境界線。
江戸と明治、伝統と西洋文化、書画骨董と調度品、東京と地方、日本と海外……。
様々な「狭間」の中に生じ、「日本近代美術史」の周辺や外部、スキマに山積されている「もやもや」している問題を探る画期的な一冊!
【図版点数200点超!】

 

 

目次
カラー口絵
まえがき 増野恵子
【序章】歴史の形成と視覚イメージ―近代土下座考 丹尾安典

第1部 それは美術なのか?
明治工芸で考えるオリジナリティをめぐる主従関係―渡辺省亭・河村蜻山・沼田一雅 岡本隆志
毛筆習字教育の存廃をめぐる諸問題 志邨匠子
近代歴史画の萌芽―国立銀行紙幣の歴史・神話イメージ 増野恵子

第2部 場はイメージとどうかかわるか?
ヒトラーへの贈り物・ヒトラーからの贈り物―いびつな美術交流の様相 安松みゆき
エト源次郎とスチュアート・キューリンをめぐって 瀧井直子
幕末明治初期京都と田村宗立考 石井香絵
絵師たちの「世代わり」―琉球処分と沖縄の絵師達 奥間政作

第3部 これも美術か?
近代木版職人列伝抄―杉崎帰四之助・木村徳太郎・吉田市松・伊上凡骨・西村熊吉・村瀬錦司・斧銀太郎・漆原木虫 岩切信一郎
絵葉書の戦争、掌上の帝国―恤兵・蒐集・記念 向後恵里子
コマ絵雑考 西山純子
命令する労働者から動員される労働者へ—プロレタリア漫画と芸術学院 喜夛孝臣
戦前 洋画壇の生活 河田明久

第4部 イメージは何をあらわしているか?
神話的記憶と歴史的記憶―広島平和記念資料館の展示について ミカエル・リュケン(坂井利佐子訳)
護れ大空! 戦時日本における国民防空の視覚表現 ジェニファー・ワイゼンフェルド(中村尚明訳)
菊花御紋考 谷田博幸

あとがき 安松みゆき・増野恵子
執筆者一覧
プロフィール

増野恵子(ましの・けいこ)
1965年生まれ。早稲田大学・跡見学園女子大学非常勤講師。専門は日本近代美術史(明治の挿絵・印刷史)。
著書・論文に「聖と俗の天皇肖像―明治天皇「御写真」と非公式肖像」(共著、塩谷純・ 恵美千鶴子・増野恵子 『天皇の美術史 近代皇室イメージの創出―明治・大正時代』吉川弘文館、2017年)、「明治期における図像の政治学―錦絵と石版画の天皇像の比較」(『美術フォーラム21』41号、2020年)などがある。

安松みゆき(やすまつ・みゆき)
1959年生まれ。別府大学文学部大学院教授。専門は西洋近代美術史、日独美術交流史。
著書・論文に『ナチス・ドイツと《帝国》日本美術―歴史から消された展覧会』吉川弘文館、2016年)、「原田直次郎がドイツに伝えたもの―画家「ツェツィーリエ」の日本的な作品をとおして」(『近代画説』25、明治美術学会、2016年)などがある。

河田明久(かわた・あきひさ)
1966年生まれ。千葉工業大学教授。専門は近代日本美術史。
著書に『イメージのなかの戦争―日清・日露から冷戦まで』(共著、岩波書店、1996年)、『戦争と美術 1937-1945』(共編著、国書刊行会、2007年)、『日本美術全集 18巻 戦争と美術』(編著、小学館、2015年)などがある。

志邨匠子(しむら・しょうこ)
1966年生まれ。2020年歿。元秋田公立美術大学大学院教授。博士(文学)・早稲田大学。専門は日米美術交流史、近代書道史。
著書・論文に『世紀転換期のアメリカにおける日本美術受容』(博士論文、早稲田大学提出、2003年)、「GHQとアメリカ絵画―CIEのアメリカ絵画展計画(一九四八)とその周辺」(『秋田公立美術大学紀要』秋田公立美術大学附属図書館運営委員会紀要編集委員会編、2019年)などがある。

瀧井直子(たきい・なおこ)
上智大学ほかで非常勤講師。専門は戦前のアメリカ美術史および日米美術交流史。
論文に「国吉康雄とアメリカン・フォーク・アート」(『夢見るモダニティ、生きられる近代―アート・社会・モダニズム』(アメリカ美術叢書Ⅱ、ありな書房、2017年)などがある。

奥間政作(おくま・せいさく)
1973年生まれ。早稲田大学非常勤講師。専門は日本近代美術史・沖縄イメージ研究。
著書・論文に「「沖縄戦」と美術」(『美術史研究』第46冊、早稲田大学美術史学会、2008年)、「戦(いくさ)は描かれたか―米軍統治下(アメリカ世)における沖縄戦の記憶」(『記憶の痕跡―WIJLC報告』早稲田大学国際日本文学・文化研究所、2011年)などがある。

石井香絵(いしい・かえ)
一九八三年生まれ。早稲田大学招聘研究員・非常勤講師、日本大学・共立女子大学非常勤講師。
専門は近代日本美術史。
論文に「明治期京都洋画における和洋融合形態の展開」(『表象・メディア研究』六号、二〇一六年)、「少年雑誌のなかの生巧館製木口木版の変遷」(人間文化研究機構 国文学研究資料館編『木口木版のメディア史―近代日本のヴィジュアルコミュニケーション』勉誠出版、二〇一八年)、「牧野克次の画業―京都・ニューヨーク時代を中心に」(『比較文学年誌』五五号、二〇一九年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「アートコレクターズ」2023年2月号(2023年1月25日発売)にて紹介されました。
 

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