デジタルアーカイブ・ベーシックス
デジタルジダイノコレクションロン

デジタル時代のコレクション論

中村覚・逢坂裕紀子 責任編集
ISBN 978-4-585-30304-6 Cコード 1000
刊行年月 2024年10月 判型・製本 A5判・並製 304 頁
キーワード 総記,アーカイブズ,博物館,図書館,美術

定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細
多様性を持つデジタル時代のコレクションの概念を再考する

デジタルコンテンツの収集、保存、活用を巡る諸問題に対処するには、異なる分野のステークホルダー間の協力が不可欠である。
既に多くの分野で進められている取り組みを踏まえ、コンテンツの収集、保存、活用に関連する概念や理論を総合的に検討。また、ネットワークを通じたコレクションの構築、マイクロコンテンツの活用など、現代における具体的な事例を提示し、さらにこれまでの理論と実践を基に、デジタルコンテンツの収集、保存、活用に関するさらなる議論を展開する。

 

 

目次
本書の趣旨と構成 中村覚・逢坂裕紀子

第1部 基礎理論の探索
第1章 ミュージアムのコレクション―アクセスとドキュメンテーション 本間友
第2章 図書館におけるコレクション―理論と実践 佐藤翔
第3章 アーカイブズ資料の編成記述をめぐる理論の概説 金甫榮

第2部 実践から学ぶ
第4章 とある草の根ゲームアーカイブの現状 松田真
第5章 北米大学図書館におけるデジタルコンテンツのコレクション構築―カリフォルニア大学バークレー校の事例を中心にして マルラ俊江
第6章 収蔵品情報の集約と展開を目指す際のデジタルアーカイブ編成 阿児雄之
第7章 ジャパンサーチを使ったコレクションの新たな活用法 国立国会図書館 電子情報部電子情報企画課連携協力係

第3部 さらなる活用にむけて
第8章 デジタル・ヒストリーの視点からみるデジタル情報資源構築―断片的な「知識」の蓄積と接続をいかに実現するか 小川潤
第9章 パーソナルデジタルアーカイブ―個人が作成/管理する、あるいは個人に関するコレクション 塩崎亮
第10章 NFTアートとコレクション 嘉村哲郎
第11章 デジタルコレクションを保障する権利を構築する 栗原佑介

おわりに 中村覚・逢坂裕紀子
執筆者一覧
プロフィール

中村 覚(なかむら・さとる)
1988年生まれ。東京大学史料編纂所助教。
専門は情報学。
主な論文に「持続性と利活用性を考慮したデジタルアーカイブ構築手法の提案」(共同執筆、『デジタルアーカイブ学会誌』5(1)、2021年)、「Linked Data とデジタルアーカイブを用いた史料分析支援システムの開発」(共同執筆、『デジタル・ヒューマニティーズ』1、2019年)、「Linked Dataを用いた歴史研究者の史料管理と活用を支援するシステムの開発」(共同執筆、『情報処理学会論文誌』59(2)、2018年)などがある。

逢坂裕紀子(おうさか・ゆきこ)
1984年生まれ。国際大学GLOCOM研究員。
専門は社会情報学。
主な論文に「上野エリアにおける近代美術工芸界の形成と変遷にかかわる<ひと・もの・こと>のデータベース構築に向けて」(『人文科学とデータベース』発表論文集、2019年)、An analysis of literacy differences related to the identification and dissemination of misinformation, 2024などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「月刊美術」12月号(2024年11月20日発売)にて紹介されました。

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