キビダイジンニットウエマキ

吉備大臣入唐絵巻

知られざる古代中世一千年史
倉西裕子 著
ISBN 978-4-585-05423-8 Cコード 0021
刊行年月 2009年11月 判型・製本 四六判・上製 248 頁
キーワード

定価:2,640円
(本体 2,400円) ポイント:72pt

 品切 
書評掲載
「週刊エコノミスト」(2009/12/22)〈書評〉欄で紹介されました。(評者:今谷明)
書籍の詳細

傑作絵巻はなぜ作られたのか──
上皇と天皇による「治天の君」をめぐる対立、そして武士の台頭──
平安末期という激動の時代に作られた『吉備大臣入唐絵巻』。
そこには1000年を貫く壮大な構想が秘められていた……。
古代・中世を結ぶ新視点から新たな歴史像が浮かび上がる!


 

 

目次
プロローグ
序 章 『吉備大臣入唐絵巻』の謎
 一 〈吉備大臣物語〉とは
 二 原作者・〔物語の作者〕・〔絵巻の企画者〕
第一章 絵巻に描かれた弥生時代―「到来楼」の謎
 一 「到来楼」
 二 〈吉備大臣物語/絵巻〉と「魏志倭人伝」の接点
 三 「魏志倭人伝」の時代
 四 「到来楼」の最初の犠牲者は卑弥呼
 五 「野馬台詩」と邪馬台国
 六 日月を封じられる中国大陸
 七 弥生時代から古墳時代へ―弥生時代最後の日々を描いた絵巻
第二章 絵巻に描かれた天平時代―天平の遣唐使たちの苦難
 一 玄宗皇帝の時代
 二 国際都市長安
•トピックス もう一つの〈吉備大臣物語〉Ⅰ
 三 「到来楼」の第二の犠牲者は阿倍仲麻呂
 四 吉備真備の前半生
 五 第十次遣唐使の波瀾
•トピックス もう一つの〈吉備大臣物語〉Ⅱ
 六 第十次遣唐使の唐朝脱出
 七 日本防衛の最前線に立つ吉備真備
•トピックス もう一つの〈吉備大臣物語〉Ⅲ
 八 安史の乱
 九 天平時代の日月封印の術
 十 弥生時代と天平時代のシンクロニシティー  
第三章 平安末期を描いた絵巻―後白河法皇は何を伝えたかったのか
 一 後白河法皇の院御所・法住寺殿
 二 「武者の世」のはじまり││武人に迎えられる吉備大臣
 三 「到来楼」は後白河法皇の院御所
 四 唐の宮殿と清涼殿のダブルイメージ
 五 鬼と語らう吉備大臣と鹿ケ谷事件
 六 安徳天皇の誕生
 七 『文選』と囲碁の勝負
 八 『吉備大臣入唐絵巻』はいつ制作されたのか―絵巻が先か史実が先か
 九 平家滅亡と絵巻の結末
 十 法住寺殿の呪い?
エピローグ
 あとがき/参考文献

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