サントウカリョジョウカンショウジテン

山頭火旅情鑑賞事典

北影雄幸 著
ISBN 978-4-585-21526-4 Cコード 0092
刊行年月 2014年6月 判型・製本 四六判・上製 400 頁
キーワード 総記,伝記,詩歌,近現代

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

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書籍の詳細
ほとゝぎす あすはあの山 こえていかう

常に動いて留まることがない「行雲流水」の旅路を行き、「一期一会」の世をなにものにも束縛されずに自由に生きようとした山頭火。旅について詠まれた句、書かれた日記を詳細に検証し、詩魂と詩情に導かれた旅の軌跡を追う。
山頭火の生涯は旅そのものであった。山頭火の生き様に影響を及ぼした俳人たちを紹介するとともに、旅を詠んだ名句を詳細に読み解く。

 

 

目次
まえがき

序章 旅人・山頭火
旅へのあこがれ/松尾芭蕉の影響/井上井月の影響/若山牧水の影響

第一部  山頭火の旅と美しい日本
初めての旅…大正十五年四月~昭和四年三月(四十五~四十八歳)
 山頭火の覚悟/旅立ちのとき/尾崎放哉のこと/この旅の秀句
九州への旅(その一)…昭和四年九月~同年十二月(四十八歳)
 荻原井泉水の配慮/山頭火の本音/晩秋の山旅/この旅の秀句
九州への旅(その二)…昭和五年九月~同年十二月(四十九歳)
 旅立ちの秋/美しい日本/この旅の秀句
九州への旅(その三)…昭和六年十二月~同七年九月(五十~五十一歳)
 旅立ちの理由/美しい日本/この旅の秀句
近郷への旅…昭和八年(五十二歳)
 近在行乞の日々/美しい日本/この旅の秀句
東方への旅(その一)…昭和九年三月~同年四月(五十三歳)
 旅の顛末/この旅の秀句
東方への旅(その二)…昭和十年十二月~同十一年七月(五十四~五十五歳)
 苦悩の旅/美しい日本/この旅の秀句
東方への旅(その三)…昭和十四年三月~同年五月(五十八歳)
 旅の目的/美しい日本/この旅の秀句
四国への旅…昭和十四年十月~十一月(五十八歳)
 悲惨な旅/美しい日本/この旅の秀句

第二部 山頭火が詠んだ旅の秀句
一 旅の情感
 旅立ち/気ままな旅/果てもない旅/孤独な旅/一人旅/旅人/折々の旅/野宿/木賃宿/一期一会/旅の別れ/旅の終り
二 山の旅情
 春の山/夏の山/秋の山/冬の山/折々の山/山なみ/遠山/山路/峠/道しるべ/ボタ山
三 海の旅情
 海を見る/波音を聴く/故郷の海/春の海/夏の海/秋の海/冬の海/朝の海/昼の海/夕の海/夜の海/折々の海/海峡風景
四 道の詩情
 まっすぐな道/果てもない道/知らない道/野の道/山の道/海辺の道/想い出の道/野の道を歩く/山の道を歩く
五 水の詩情
 水を求める/湧き水/水に沿うて/流れゆく水/山の水/水を飲む/水のうまさ/水底/水のある光景/山で聴く水音/里で聴く水音/雨の水音
六 行乞流転の旅
 乞い歩く/法衣/笠/鉄鉢/草鞋/杖・足袋等
七 解脱への道
 御仏/お地蔵様/お経/石仏/寺/鐘/墓/墓場
プロフィール

北影雄幸(きたかげ・ゆうこう)
20代で、山頭火の句集『草木塔』に出会って大いに感銘し、その後40余年、折につけ山頭火の全句集、日記、随筆、書簡類に親しみ、現在に及ぶ。
著書に『実録・風林火山―「甲陽軍鑑」の正しい読み方』(第25回日本文芸大賞・歴史文芸賞受賞)、『武士道基本用語事典』等々、武士道関係、軍記・特攻関係に多数あり。

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