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日本近世史入門

ようこそ研究の世界へ!
上野大輔・清水光明・三ツ松誠・吉村雅美 編
ISBN 978-4-585-32034-0 Cコード 0021
刊行年月 2024年2月 判型・製本 A5判・並製 432 頁
キーワード 日本史,江戸,近世

定価:4,180円
(本体 3,800円) ポイント:114pt

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書籍の詳細

現代を生きる私たちから少し遠いが、遠すぎない時代―近世。
近世の人々の息遣いを伝える史料はそこかしこに残されており、幕藩権力・朝廷から民衆までの様々な視点、政治・経済・対外関係・宗教・思想・ジェンダー・環境といった
様々な関心からアプローチすることが可能である。
新たな出会いの宝庫である日本近世史(織豊期・江戸時代)の魅力を伝えるために、各研究テーマの来歴や現状のみならず、論文執筆のノウハウ、研究上の暗黙知、さらには秘伝(?)までを余すところなく紹介。
残された史料と対話し、時代をこえて多様な生き方や考え方に向き合うための方法論を伝授する。
近世への扉を開くカギはここに用意されている!

 

 

目次
まえがき 清水光明

Ⅰ 近世史への招待
近世史研究事始め 吉村雅美
コラム 日本近世史を社会に活かすには 小田真裕

Ⅱ 近世史の論点
時代区分論―「近世」という言葉をめぐってどんな議論が繰り広げられてきたのか 清水光明
織豊政権論―国家と社会の統合 谷徹也
幕藩制の確立―近世前期の政治史を考える 三宅正浩
幕府機構論―江戸幕府のしくみと政治のあり方を考える 小倉宗
幕藩政改革―近世の政治・社会を読み解く 小関悠一郎
幕藩制の展開―近世後期の政治史を考える 山本英貴
近世の天皇・朝廷―近世日本のなかでの位置づけ 村和明
対外関係―近世日本の「内」と「外」 吉村雅美・酒井雅代・木土博成
身分制社会論―現代とは異なる社会をとらえる 牧原成征
コラム 近世史を学ぶことの現代的意味 多和田雅保
在地社会―地域の歴史から広がる論点 小松賢司
コラム 地域史の研究課題を深めるために 多和田雅保
都市社会―近世における都市のプレゼンス 多和田雅保
商人・交通・産業―資本主義とは異なる経済社会の姿 牧原成征・村和明・多和田雅保
貨幣・金融―お金のやりとりに見る近世社会の特質 高槻泰郎
朝幕財政論―「お金」から考える幕府と天皇・朝廷 佐藤雄介
藩財政論―多様な藩財政像を描き出す 伊藤昭弘
宗教と社会―近世人と宗教の関係を体系的に理解する 上野大輔
生活と文化―今と自分を見つめ直したいあなたに 小田真裕
思想史―日本史にとっての江戸時代の思想 三ツ松誠
幕末・維新―広い視野で明治維新をとらえる 後藤敦史
コラム 世界に開かれた日本史学へ 彭浩

付録 工具書・史料集等の案内
執筆者紹介
あとがき 三ツ松誠
研究用語索引
プロフィール

上野大輔(うえの・だいすけ)
1983年生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。
専門は日本近世史。
著書に『日本近世史を見通す6 宗教・思想・文化』(共編著、吉川弘文館、2023年)、論文に「近世前期の宗派紛争と政教関係」(『歴史学研究』1015、2021年)、「近世仏教教団の領域的編成と対幕藩交渉」(『日本史研究』642、2016年)などがある。

清水光明(しみず・みつあき)
1982年生まれ。東京大学グローバル地域研究機構特任研究員。
専門は日本近世史・思想史。
著書に『「近世化」論と日本―「東アジア」の捉え方をめぐって』(編著、勉誠出版、2015年)、『近世日本の政治改革と知識人―中井竹山と「草茅危言」』(東京大学出版会、2020年)、『地球的思考―グローバル・スタディーズの課題』(國分功一郎共編、水声社、2022年)などがある。

三ツ松 誠(みつまつ・まこと)
1982年生まれ。佐賀大学地域学歴史文化研究センター准教授。
専門は日本思想史。
論文に「「開国」と国学的世界観」(『歴史学研究』950、2016年)、「平田神学の遺産」(『宗教研究』 92-2、2018年)、「本居内遠の文事」(『日本文学』69-12、2020年)などがある。

吉村雅美(よしむら・まさみ)
1982年生まれ。日本女子大学文学部准教授。
専門は日本近世史。
著書に『近世日本の対外関係と地域意識』(清文堂出版、2012年)、「近世日本における対外関係の変容と「藩」意識」(『歴史学研究』937、2015年)、「菅沼貞風の「鎖国」認識再考」(『史艸』58、2017年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
「週刊読書人」(2024年6月21日、5面)に書評が掲載されました。
 →評者:山本渉氏(歴史研究家)
「歴史評論」896号(2024年12月1日発行)にて紹介されました。
 →記事:鈴木凛氏

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