カンジジタイシケンキュウ

漢字字体史研究

石塚晴通 編
ISBN 978-4-585-28008-8 Cコード 1081
刊行年月 2012年11月 判型・製本 A5判・上製 416 頁
キーワード 国語学,日本語,言語

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書籍の詳細

中国周辺民族は古来固有の文字を持たず、漢字漢文を受容してそれぞれの文化を形成して来た。その過程で、漢字の草体化・省画化・増画化或いは漢字の構成原理を応用して、固有文字を生み出して来た。それ故に、漢字の果して来た役割は限りなく大きい。
漢字文献の記述において、字体への意識はどのように働いたのか、その規範は如何なるかたちで作り出され、作用したのか。
漢字字体の歴史的・地域的変遷や諸文献中の字体異同、実用例と字書記述とを相互的に検討することにより、字体のもつ資料的意義を体系化し、対象文献の時代比定や作成背景を探る画期的資料論。

 

 

目次
序 論
 漢字字体史研究―序に代えて― 石塚晴通

第一部 字体理論と字体変遷モデル
 漢字字体の日本的標準 石塚晴通
 金属活字と文字の同一性 豊島正之
 唐代楷書字体規範からみた『龍龕手鏡』 西原一幸
 書法と書体 紅林幸子

第二部 字体データベース論
 漢字字体規範データベースの構想と発足 石塚晴通・豊島正之・池田証寿・白井純・高田智和・山口慶太
 漢字画像情報多量データベース―HNG(漢字字体規範データベース)を中心として― 石塚晴通
 HNGにおける字種・字体の認識と異体処理 岡墻裕剛
 拓本文字データベースの設計とその応用 安岡孝一

第三部 字体資料論
 古写経の歴史―書誌学と字すがた― 赤尾栄慶
 敦煌漢文文献(漢籍)の性格とその漢字字体 小助川貞次
 行政用漢字の文字同定―汎用電子情報交換環境整備プログラムの場合― 高田智和
 異体字表検証の試み―ユニコードの拡張でどの程度異体が弁別できるようになっているのか― 小野芳彦

第四部 字体史研究の方法
 金沢文庫本白氏文集『長恨歌』の漢字字体について―漢字字体規範データベースの応用的事例として― 當山日出夫
 漢字字体の変遷―HNGに見る変わる字体と変わらない字体― 斎木正直・池田証寿
 国語研本金剛頂経の漢字字体 高田智和
 漢字字体の実用例と字書記述―「寂」の場合― 池田証寿
 『新訳華厳経音義私記』における字様の利用について 賈智
 写本の実態から見た字書記述―会意文字を例として― イムレ・ガランボス(翻訳:岡田一祐)
 『落葉集小玉篇』の部首配属からみたキリシタン版の字体認識 白井純

第五部 字体研究の諸相
 異体字・国字の出自と資料 笹原宏之
 HNGの利用を通して見た親鸞・明恵の字体 斎木正直
 日本史史料における翻刻データの作成支援と共有手法 山田太造

あとがき
プロフィール

石塚晴通(いしづか・はるみち)
北海道大学名誉教授。専攻は国語学・敦煌学・文字学。漢字字体規範データベース(HNG)編纂委員会委員長。
著書に『図書寮本 日本書紀 本文篇・索引篇・研究篇』(美季出版社、汲古書院、1980・1981・1984年)、『東洋文庫蔵岩崎本 日本書紀 本文と索引』(共著、日本古典文学会、1978年)、論文に「漢字字体の日本的標準」(『国語と国文学』第76巻第5号、1999年)などがある。

その他

「月刊 書道界」(2013年2月号)の「今月の本棚」欄にて、本書の書評が掲載されました。

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