タタカウミナカタクマグス

闘う南方熊楠

「エコロジー」の先駆者
武内善信 著
ISBN 978-4-585-22045-9 Cコード 0021
刊行年月 2012年11月 判型・製本 四六判・上製 424 頁
キーワード 伝記,環境,交流史,民俗学,西洋,アジア,近代

定価:3,300円
(本体 3,000円) ポイント:90pt

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書籍の詳細
〈個人を抑圧し、環境破壊を進める近代社会〉と闘った熊楠の実像。自由民権・神社合祀・「エコロジー」をキーワードに、その生涯を追う

環境保護のため神社合祀政策と闘い、先駆的に「エコロジー」や「地域主義」を主張した背景を、膨大に遺された史料の実証と、多くの同時代人との交流から探る。
伝説的巨人の「虚像」を丹念にとりのぞき、歴史的人物としての「実像」を明らかにする。

*南方熊楠(みなかた・くまぐす)とは・・・
1867(慶応3)年和歌山城下で生まれ、本草学に熱中する。
1886(明治19)年大学予備門を退学して渡米し、自由民権運動と接触。ミシガン州立農学校も中退し、以後独学を続けた。キューバなどで植物採集をし、1892年に渡英。大英博物館で研鑽を積み、『ネイチャー』等へ寄稿。同誌での掲載数は日本人で一番。
1900年に帰国し、紀州隠花植物の悉皆調査に着手。1904年から田辺に居を構え、神社の森で新種の粘菌を発見した。明治国家の神社合祀政策で鎮守の森が伐採されると、1909年に「エコロジー」の視点から反対運動を開始する。
1941(昭和16)年に死去するまで、在野の学者として学問領域を横断する思索をめぐらし、環境問題が発生する度に警鐘を鳴らした。

 

 

目次
はじめに―熊楠研究の動向と本書の目的

Ⅰ 「明治」という時代とともに
 城下町和歌山と熊野
 「南方」という家、「熊楠」という名前
 城下町和歌山の学問・文化・教育と南方熊楠

Ⅱ 在米民権運動とアメリカ時代の意味
 熊楠の渡米と自由民権
 在米民権新聞『新日本』からの手紙
 南方熊楠所持の条約改正反対意見秘密出版書
 アナーバーの回覧新聞『大日本』の再検討
 補論 南方熊楠対長坂邦輔―『珍事評論』の背景―

Ⅲ ロンドンから熊野の森へ
 孫文と南方熊楠
 南方熊楠における珍種発見と夢の予告
 「那智隠棲期」の検討

Ⅳ 神社合祀反対運動と「エコロジー」
 南方熊楠と神社合祀反対運動
 神社合祀反対運動の始動と展開
 南方熊楠と世界の環境保護運動―坪井正五郎・大野雲外宛「神社合祀反対意見」を中心に―
 日露戦後の自然保護運動と「エコロジー」―南方熊楠の神社合祀反対運動と三好学の天然記念物保護活動―
 神社合祀反対運動における神社林と入会林
 「大逆事件」と運動の終局

あとがき

初出一覧
南方熊楠の神社合祀反対運動関係年表 
索引
プロフィール

武内善信(たけうち・よしのぶ)
和歌山市立博物館主任学芸員、和歌山城文化財専門員。専門は日本近代史。
共編著書に『南方熊楠 珍事評論』(平凡社、1995年)がある。

その他

・「週刊仏教タイムス」(2013年1月1日)の「読書案内」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「週刊読書人」(2013年2月15日)にて、『闘う南方熊楠』の書評が掲載されました。(評者:高澤秀次(文芸評論家))
・「図書新聞」(2013年4月20日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:川上登(記録作家))

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