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西大寺の創建と称徳天皇

近藤有宜 著
西大寺創建の理念と実像を諸史料より明らかにする
ISBN 978-4-585-22049-7 Cコード 3021
刊行年月 2013年3月 判型・製本 A5判・上製 272 頁
キーワード 仏教,平安,中世

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書詳細

天平宝字8年(764)9月、称徳天皇の発願により造営された勅願寺、西大寺。
同寺は東大寺に匹敵する大寺として広大な寺地を有したが、平安時代に衰微、現在見られる姿は、鎌倉時代に叡尊により復興された姿である。
この再建後の西大寺については、これまで多数の研究が重ねられてきたが、西大寺の創建時の実像については、その史料的制約からかこれまであまり解明が進んでこなかった。
本書では、『西大寺資財流記帳』や『続日本紀』などの諸史料を手掛かりに、西大寺の造営事業のあり方、伽藍配置や仏像の問題などを明らかにし、創建時の西大寺を当時の文化・社会・宗教の動向のなかに浮かび上がらせる。

 

 

目次
序 文 大橋一章

緒 言

第一章 創建西大寺に関する先行研究
 はじめに
 第一節 寺地について
 第二節 伽藍配置について
 第三節 堂塔、仏像について
 おわりに

第二章 寺地の用地接収と造成
 はじめに
 第一節 称徳天皇の西大寺行幸
 第二節 藤原田麻呂と大伴伯麻呂
 第三節 寺地の用地接収と叙位
 第四節 造営工事の初期の様相
 おわりに

第三章 造東大寺司から造西大寺司へ
 はじめに
 第一節 創建西大寺の伽藍設計
 第二節 造東大寺司幹部への叙位
 第三節 初期の造営事業の進捗
 第四節 吉備真備と佐伯今毛人
 おわりに

第四章 薬師金堂と弥勒金堂
 はじめに
 第一節 称徳天皇と薬師金堂
 第二節 弥勒金堂の兜卒天浄土変
 第三節 水晶製の弥勒菩薩像
 第四節 称徳天皇の弥勒信仰
 おわりに

第五章 僧房の分散と双堂
 はじめに
 第一節 特殊な伽藍配置
 第二節『金光明最勝王経』と四王院
 第三節 道鏡と十一面堂院
 第四節 二宇の双堂
 おわりに

第六章 薬師金堂の聖観音像
 はじめに
 第一節 薬師金堂の諸像
 第二節 厨子入り聖観音像
 第三節 薬師金堂の補陀落山浄土変
 第四節 興福寺東院の観音像と東大寺大仏殿の観音繍仏
 第五節 聖武天皇と称徳天皇の観音信仰
 おわりに

第七章 四王堂の火頭菩薩像
 はじめに
 第一節 四王堂の諸像
 第二節 密教尊の火頭菩薩
 第三節 八角五重小塔の造立
 第四節 十一面堂の雑密像
 おわりに

第八章 平安期の西大寺の衰退
 はじめに
 第一節 大江親通の『七大寺日記』と『七大寺巡礼私記』
 第二節 西大寺の衰退の過程
 第三節 西大寺の経済的基盤の変化
 おわりに

結 語

あとがき
初出一覧
索 引
プロフィール

近藤有宜(こんどう・ありよし)
1931年生まれ。1954年京都大学法学部卒業。1996年早稲田大学大学院文学研究科(美術史専攻)に入学。2007年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。
論文に、「『元興寺伽藍縁起并流記資財帳』の成立に関する一考察」(『東洋美術史論叢』1999年)、「法隆学問寺という呼称について」(『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第46輯・第3分冊、2001年)、「法隆寺東院の救世観音像安置について」(『日本歴史』第653号、2002年)、「天寿国繍帳の制作時期について―繍帳銘文による検討―」(『美術史研究』第47冊、2009年)などがある。

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