カートは空です。
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先住民、移民、メキシコ系アメリカ人といった周縁的人びとが創り出すトランスナショナルな文化空間。宗教対立、民族自治運動、移動を視座の中心に据え、ローカル、ナショナル、グローバルな状況がせめぎあうメキシコの姿から、これからの国家と国民のありかたを問う。
黒田悦子(くろだ・えつこ)東京大学大学院社会学研究科博士課程単位修得退学。社会学博士。専攻は文化人類学。国立民族学博物館助教授、教授、甲南女子大学教授を経て、現在、国立民族学博物館・総合研究大学院大学名誉教授。1999年度、大同生命地域研究奨励賞受賞。メキシコ、スペイン、アメリカ合衆国、カナダなどにて調査研究に従事。著書に『フィエスタ―中米の祭りと芸能』(平凡社、1988年)、『スペインの民俗文化』(平凡社選書、1991年)、『先住民ミヘの静かな変容―メキシコで考える』(朝日選書、1996年(オンデマンド版2003年))、『メキシコ系アメリカ人―越境した生活者』(国立民族学博物館研究叢書第二巻、2000年)、編著に『民族の出会うかたち』(朝日選書、1994年)、『民族の運動と指導者たち―歴史のなかの人びと』(山川出版社、2002年)、共編著に『儀礼―文化と形式的行動』(東京大学出版会、1988年)、『中米・カリブ海、南米』(「講座 世界の先住民族」8、明石書店、2007年)がある。
「ラテンアメリカレポート」(2013 VOL.30 NO.2)にて、本書の紹介文が掲載されました。