アジア遊学167
センカンキヒガシアジアノニホンゴブンガク

戦間期東アジアの日本語文学

石田仁志・掛野剛史・渋谷香織・田口律男・中沢弥・松村良 編
ISBN 978-4-585-22633-8 Cコード 1390
刊行年月 2013年8月 判型・製本 A5判・並製 272 頁
キーワード 東アジア,近現代

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細

ふたつの世界大戦に挟まれた「戦間期」。勢力を増した日本の「東アジア」におけるプレゼンスは、「日本語文学」にどのような問題を突きつけたのか。メディアやツーリズムの発達、雑誌・出版・映画の興隆、植民地支配による異文化接触などを視野にいれつつ、一国主義的な文学概念を相対化し、「東アジア」の「日本語文学」の可能性と問題点を考察。現代の諸問題につながる〈越境〉のダイナミズムと、ハイブリッドな文化現象を照射する。

 

 

目次
はじめに

▼メディア表象―雑誌・出版・映画
 一九三二年の上海:戦争・メディア・文学 李征
 中国モダニズム文学と左翼文学の併置と矛盾について 劉妍
 占領期上海における『上海文学』と『雜誌』 呂慧君
 張資平ともう一つの中国新文学 城山拓也
 村松梢風と騒人社 中沢弥
 雑誌『改造』と〈上海〉 松村良

▼上海文化表象―都市・空間
 上海〝魔都〟イメージの内実 石田仁志
 上海表象のリミット 田口律男
 表象の危機から未来への開口部へ 柳瀬善治
 汪兆銘政権勢力下の日本語文学 木田隆文
 明朗上海に刺さった小さな棘 大橋毅彦
 森三千代の上海 宮内淳子

▼南方・台湾文化表象―植民地・戦争
 佐藤春夫『南方紀行』の路地裏世界 河野龍也
 一九二〇、三〇年代の佐藤春夫、佐藤惣之助、釈迢空と「南島」 浦田義和
 書く兵隊・戦う兵隊 掛野剛史
 植民地をめぐる文学的表象の可能性 土屋忍
 一九三五年の台湾と野上弥生子 渡邊ルリ

▼北方文化表象―満洲・北京・朝鮮
 まなざしの地政学 小泉京美
 満洲ロマンの文学的生成 劉建輝
 境界線と越境 戸塚麻子
 李箱の詩、李箱の日本語 佐野正人
 戦間期における朝鮮と日本語文学 南富鎭
プロフィール

石田仁志(いしだ・ひとし)
東洋大学文学部教授。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。専門は日本のモダニズム文学文化および現代文学。
主な著書に、『文学者のフランス体験Ⅱ―1930~1945』(柏書房、2011年)、『未来主義と立体主義』(ゆまに書房、2007年)、論文に、「横光利一「上海」のインターテクスチュアリティ―表象の論理」(『文学論叢』86号、2012年)などがある。

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