コレクションワタクシショウセツノボウケン ダイイッカン ヒンジャノホコリ

コレクション私小説の冒険 第一巻 貧者の誇り

秋山駿・勝又浩 監修/私小説研究会 編
ISBN 978-4-585-29560-0 Cコード 1091
刊行年月 2013年9月 判型・製本 四六判・並製 296 頁
キーワード 近現代

定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細
つらい貧しさから、明るい貧しさ、そして気高き貧しさまで。
苦しい日常こそが、人の生き方を輝かせる。

私小説を外しては、日本文学は語れない。
私小説は日本人が作り上げてきた誇るべき文学の一様式である。日本語や日本文化の性格から生まれ成長して、今や人間を言葉によって探求し表現する器の一つとして、日本文化のなかに確たる位置を占めている。
この『コレクション 私小説の冒険』は、私小説が、いかに人とその生について豊饒な世界を見せているかを明らかにする小説集である。

【推薦文】

別段、私小説の復権を願っているものではない。前世紀的遺物でも一向にかまわない。私にとって、これはどうでも読まずにいられない対象であり、また、意地でも書かずにはおられぬ対象のものでしかないからだ。
もっとも、私小説だからと云って簡単に、十把一絡げで語られるのには腹が立つ。
なかなかに侮れぬところを有した厄介な形式であることを、本叢書収録作家群の多彩なバリエーションが如実に示してくれよう。

西村賢太

 

 

目次
壺井栄 初旅(*)
吉野せい 洟をたらした神
古木鐵太郎 紅いノート(*)
藤澤清造 一夜
小山清 落穂拾い
山之口貘 汲取屋になった詩人(*)
尾崎一雄 暢気眼鏡
山口瞳 貧乏遺伝説(*)
森茉莉 贅沢貧乏
阿部光子 心の秤(*)
耕治人 この世に招かれてきた客
西村賢太 一夜

「(*)」は掲載書籍が品切・絶版
プロフィール

秋山 駿(あきやま・しゅん)
文芸評論家。日本藝術院会員。『人生の検証』で第1回伊藤整文学賞評論部門、『信長』で第49回野間文芸賞および第50回毎日出版文化賞を受賞。著書に、『内部の人間』(南北社、1967)、『私小説という人生』(新潮社、2006)などがある。

勝又 浩(かつまた・ひろし)
文芸評論家。法政大学文学部名誉教授。「我を求めて――中島敦による私小説論の試み」で第17回群像新人文学賞評論部門、『中島敦の遍歴』で第13回やまなし文学賞研究・評論部門を受賞。著書に、『我を求めて』(講談社、1978)、『「鐘の鳴る丘」世代とアメリカ』(白水社、2012)などがある。

私小説研究会(わたくししょうせつけんきゅうかい)
1999年より「法政大学大学院私小説研究会」の名称で活動を開始。2000年から2009年までに研究誌『私小説研究』第1期・10冊を刊行。「私小説研究会」と名称を改め、本シリーズ「コレクション 私小説の冒険」のほか、『私小説ハンドブック』を編集の予定。

藤田知浩(ふじた・ともひろ)
第1巻 責任編集者。日本文学研究家。編著に、『外地探偵小説集 満洲篇』(せらび書房、2003)などがある。

書評・関連書等

・「週刊アサヒ芸能」(2013年10月24日号)の西村賢太氏連載「したてに居丈高」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「東京新聞(夕刊)」(2013年10月24日)の「大波小波」欄にて、本書の紹介文が掲載されました。
・「週刊読書人」(2014年1月31日)にて、本書の紹介文が大きく掲載されました。

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