ミナカタクマグスノセツワガク

南方熊楠の説話学

飯倉照平 著
ISBN 978-4-585-22067-1 Cコード 0021
刊行年月 2013年10月 判型・製本 A5判・上製 376 頁
キーワード 伝記,文化史,古典,明治,近代

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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書籍の詳細
南方熊楠の「知」と「情」の源流を探る

南方熊楠が生涯をかけて凝視しつづけたのは、森羅万象の生命力のもつ不可思議さであった。
幼時からアジアを包みこむ視野をもつ『和漢三才図会』の天地に分け入り、さらに西方世界にも開かれた唐代中国の『酉陽雑俎』を縦横に読みとき、古代インドの苦悩を塗りこめた大蔵経の行間を鋭く切り裂いてみせ、それらに通底して持続する男女の営みにも視線をそそいだ。
アメリカ、イギリスでの十数年の放浪と、西洋の学問への研鑽をへながらも、厖大な説話を集積した漢字世界の書物に晩年まで没頭していた南方熊楠。
その説話学の広野に足を踏み入れる探求者に捧げる一冊。

 

 

目次
目次

口絵

はじめに

第Ⅰ部 説話学への道
南方熊楠の説話研究
仏教説話との出会い
『酉陽雑俎』の世界
吉祥天女への恋―晩年の読書ノートから

第Ⅱ部 説話研究の周辺
柳田国男と南方熊楠―往復書簡おぼえがき
熊楠の親しんだ中国の古籍
「漢文」から中国書の読解へ
熊楠にとっての中国

第Ⅲ部 資料篇
南方熊楠引用中国書一覧
南方熊楠引用大蔵経一覧
付・全集未収録文一覧

附篇 回想短章
全集の校訂をおわって
長谷川興蔵さんのこと
記念館をはじめて訪れたころ
岡本清造さんのこと
南方熊楠の没後五十年
思索の蔵の重い扉を開く―南方熊楠特別賞受賞にさいして
付・南方熊楠に関する仕事おぼえがき

あとがき
プロフィール

飯倉照平(いいくら・しょうへい)
1934年千葉県生まれ。東京都立大学人文学部文学科(中国文学専攻)卒。出版社勤務ののち、神戸大学文学部教員、雑誌『中国』編集部、平凡社版『南方熊楠全集』校訂者ののち、1974~97年、都立大教員。南方熊楠邸の資料整理に協力。2004年南方熊楠特別賞受賞。
著書に『南方熊楠 森羅万象を見つめた少年』(岩波ジュニア新書、1996年)、『中国の花物語』(集英社新書、2002年)、『南方熊楠 梟のごとく黙坐し居る』(ミネルヴァ日本評伝選、2006年)、訳書に『中国民話集』(岩波文庫、1993年)などがある。

その他

・「週刊読書人」(2013年11月29日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:石井正己(東京学芸大学))
・「熊楠works」No.43(2014年4月1日)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:小峯和明(立教大学名誉教授))
・「説話文学研究」49号(2014年10月)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:増尾伸一郎(東京成徳大学))

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