立松和平全小説25
イノチヘノギョウシ

生命への凝視

立松和平 著
ISBN 978-4-585-01293-1 Cコード 0393
刊行年月 2014年2月 判型・製本 A5判・上製 384 頁
キーワード 昭和,近現代

定価:4,950円
(本体 4,500円) ポイント:135pt

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書籍の詳細
もうしばらくの間、夢を見ていればよかったな。
あとちょっとだったよ

幸福な夢と雪に閉ざされた現実が交錯する。
日高登山中に雪崩に巻き込まれた山岳部六人。
雪の下で最期の時を待つことになった小田桐昇は、思いを寄せていた長谷川裕子の遺体を抱きしめながら、昏睡と目覚めを繰り返し、生命が燃え尽きる間際の輝きを見る。
実際に起きた雪崩事故に材を取った表題作『日高』。
その他、浅間山の大爆発で一村が壊滅した顛末を描く『浅間』と、「日光」開発史を恋愛小説仕立てで描いた『日光』を収録。

 

 

目次
「日高」
「浅間」
「日光」
プロフィール

立松和平(たてまつ・わへい)
1947年栃木県生れ。早稲田大学政治経済学部卒。
在学中に「自転車」で早稲田文学新人賞。卒業後、種々の職業を経験、故郷に戻って宇都宮市役所に勤務。1980(昭和55)年「遠雷」で野間文芸新人賞、1993(平成5)年『卵洗い』で坪田譲治文学賞、1997年『毒─風聞・田中正造─』で毎日出版文化賞、2002年歌舞伎座上演「道元の月」台本で大谷竹次郎賞、『道元禅師』で2007年泉鏡花文学賞、2008年親鸞賞を受賞。
2010年逝去。

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