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「実学」という用語の細かな定義に拘らず、「学問」「学び」という緩やかな括りで、東アジア世界において「知」の営みがどのように展開されてきたのか、またそれを将来に向けてどのように継承・発展させてゆくかを検証。日中韓の共同研究により、近代以降の西洋的な学問知から抜け落ちた、東洋の「知」と学びの伝統を問い直す。
小島康敬(こじま・やすのり)1949年生まれ。国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科教授。国際基督教大学 アジア文化研究所所長。専門は日本・東アジア思想史。1981年、和辻賞(日本倫理学会学会賞)受賞。主な著書に、『岩波講座「日本の思想」第7巻 儀礼と創造』(岩波書店、2013年)、『「礼楽」文化―東アジアの教養』(ぺりかん社、2013年)、『近世日本の言説と「知」』(清文堂、2013年)、『公共する人間1 伊藤仁斎』(東京大学出版会、2011年)など。