ニュウモン セツワヒカクノホウホウロン

入門 説話比較の方法論

廣田收 著
ISBN 978-4-585-29073-5 Cコード 3091
刊行年月 2014年10月 判型・製本 四六判・上製 528 頁
キーワード 説話,平安,古代,中世,中古,上代

定価:5,280円
(本体 4,800円) ポイント:144pt

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書籍の詳細
説話研究の新しい可能性を指し示す

文字文芸の基盤には、文字にならない口承の言語伝承が確実に存在している。そして説話には、その表現を根底から支える原理的な枠組みがある。
「文献そのものの解明」から脱却し、相互の影響関係や受容関係に捕らわれず、「話型」・「表現」に着目することにより、地域的な文化や歴史の異なりなどが織り重なる説話の深層に踏み込む。
説話を「立体的」に捉えるための方法論。

 

 

目次
はじめに

一 伝承的表現論
 一 なぜ昔話なのか
 二 昔話の分類とは何か
 三 昔話と唱え言―昔話「尻鳴箆」をめぐって―

二 比較という方法―口承・書承と日韓比較と―
 一 比較とは何か
 二 昔話「継子虐め」の日韓比較
 三 昔話「猿神退治」の日韓比較―昔話と説話と小説と―
 四 民間説話と文献説話との間―「天人女房」の神話と昔話―

三 昔話や説話に共有される話型
 一 『宇治拾遺物語』の中の昔話
 二 『宇治拾遺物語』第三話と昔話「瘤取爺」―構造からと、表現からと―
 三 『宇治拾遺物語』「博徒子婿入事」と昔話「博徒聟入」
 四 世俗説話とは何か
 五 『宇治拾遺物語』河原院考
 六 なぜ『宇治拾遺物語』なのか―序と『宇治大納言物語』と―

四 『宇治拾遺物語』説話の個別性と独自性
 一 「平安京の物語」としての『宇治拾遺物語』
 二 規範と逸脱 第七六話「仮名暦誂タル事」
 三 学識の馴化 第四九話「小野篁広才事」
 四 戒律と世俗化 第一七四話「優婆崛多弟子事」

五 冒頭話の意義

六 話末評語の独自性

まとめにかえて

初出論文一覧
主要語彙略注
あとがき
プロフィール

廣田收(ひろた・おさむ)
1949年大阪府豊中市生まれ。1973年3月同志社大学文学部国文学専攻卒業。1976年3月同志社大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。
専攻は古代・中世の物語・説話の研究。博士(国文学)。同志社大学文学部教授。
著著に『『宇治拾遺物語』表現の研究』(笠間書院、2003年)、『『宇治拾遺物語』「世俗説話」の研究』(笠間書院、2004年)、『『源氏物語』系譜と構造』(笠間書院、2007年)、『『宇治拾遺物語』の中の昔話』(新典社、2009年)『講義 日本物語文学小史』(金壽堂出版、2009年)、『講義『源氏物語』とは何か』(平安書院(自刊)、2011年)、『家集の中の「紫式部」』(新典社、2012年)、『『紫式部集』歌の場と表現』(笠間書院、2012年)、『帝位・見果てぬ夢の物語 皇位継承伝説』(平安書院(自刊)、2013 年)。共編著に『これからの日本文学』(丸山顕徳・西端幸雄・三浦俊介と共編、金壽堂出版、2001年)、『紫式部集大成 実践女子大学本・瑞光寺本・陽明文庫本』(横井孝・久保田孝夫と共編、笠間書院、2008年)、『紫式部と和歌の世界 一冊で読む紫式部家集』(上原作和と共著、武蔵野書院、2011年)、『紫式部集からの挑発』(横井孝・久保田孝夫と共編、笠間書院、2014年)。

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