ニホンブンガクノクウカントジカン

日本文学の空間と時間

風土からのアプローチ
日本文学風土学会 編
ISBN 978-4-585-29096-4 Cコード 0095
刊行年月 2015年10月 判型・製本 A5判・上製 288 頁
キーワード 古典,近現代,近世,中世,中古,上代

定価:3,080円
(本体 2,800円) ポイント:84pt

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書籍の詳細
文学・文化の母胎としての風土

豊かな四季に恵まれ、多様な自然環境の中で生きる日本人にとって、風土と文化・文学は切り離せない関係にある。
畿内や地方を詠んだ和歌、地域の特色を取り入れた物語や能、演劇の数々。近現代においても特色ある風土や文化伝統は文学をより魅力的なものとする。
その土地特有の自然環境が、文学・文化にもたらしたものとは何か。
日本全国を隈なく調べ歩いてきた執筆陣による、風土からたどる日本文学史。

 

 

目次
序文 石黒吉次郎

古代―畿内とその周辺・東国の文学
手向けと歌枕―神の御阪と園原・帚木 及川道之
平安宮廷歌謡と風土―『催馬楽』『竹河』の仕組み― 中田幸司
斎王と文学―嵯峨野の野宮を起点として― 原槙子
明石の回帰性 原由来恵
「信太の森」考―「楠の木」と「葛の葉」の交錯をめぐって― 藤本宗利
【コラム】「日本文学風土(学)」という意味 原國人

中世・近世―地方文化の発展
河と中世文学―世阿弥の能「桜川」の世界へ― 石黒吉次郎
大空玄虎と一休宗純―一休説話の享受と再生― 佐々木雷太
武蔵野―歌枕の江戸的獲得― 高木由美子
大須の芸能と文学 仲道尚孝
【コラム】「歌枕」と「配所の月」 原國人
【コラム】境界(一) 原國人

近現代―都会と地方のつながり
水につながるふるさと―藤村文芸の源泉― 新井正彦
与謝野晶子の短編童話における東京の町―明治四十年代を中心に― 栗原浪絵
円地文子と「葵の上」―異同から考える― 増田祐希
秋田に行く今西栄太郎―『砂の器』における取材― 山口政幸
【コラム】境界(二) 原國人

文学地図
編集後記
執筆者紹介
プロフィール

日本文学風土学会(にほんぶんがくふうどがっかい)
昭和38年(1963)発足。風土から文学・文化を研究する。
学会として『文学と風土』(勉誠出版、1998年)、『湖沼と文学』(朝文社、 1992年)などを出版しており、本書は創立50周年記念論集となる。

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