カートは空です。
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夏目漱石『こころ』は、1914年に連載が開始されて以来、日本近代文学を代表する作品として読まれ続けてきた。また、優れた翻訳によって、国内だけでなく、海外でも読まれ、研究される作品となっている。国内外の研究者による様々な論攷から、百年を経た過去の作品としてではなく、いま世界で読まれる文学作品としての魅力と読みの可能性を提示する。
アンジェラ・ユー(Angela Yiu)上智大学国際教養学部教授。主な著書に、Three-Dimensional Reading: Stories of Time and Space in Japanese Modernist Literature 1911-1932(2013)、Chaos and Order in the Works of Natsume Sōseki(1998)などがある。小林幸夫(こばやし・さちお)上智大学文学部教授。専門は日本近代文学。主な著書に、『認知への想像力・志賀直哉論』(双文社出版、2004年)、『森鷗外論―現象と精神』(国研出版、2009年)などがある。長尾直茂(ながお・なおしげ)上智大学教授・同研究機構長。専門は中国古典学・日本漢学。主な著書・論文に、「近世漢文考證随筆管窺―夜半鐘声を題材として」(『江戸の漢文脈文化』竹林舎、2012年)、「日本漢詩文に見る楠正成像―諸葛孔明との関連において」(アジア遊学173号『日中韓の武将像』勉誠出版、2014年)、『吉嗣拝山年譜考證』(勉誠出版、2015年)などがある。上智大学研究機構上智大学が研究大学として特色のある学術研究活動が組織的かつ戦略的に推進されることを支援するために設置した機構。積極的な研究活動の推進と公開を目指すために「ソフィア・オープン・リサーチ・ウィーク」を毎年開催し、傘下の研究部門を中心にシンポジウムやセミナー・ワークショップなどの催しを通じて、積極的に社会に研究成果を発信している。