カートは空です。
商品1680/2194
本書は、新たな資料をもとに白居易の生涯をさらに深く考究し、白居易の〈官僚〉としての側面と文学創作との関わりをより綿密に考証する。白居易が中央官僚であった際に創作した社会風刺の言辞を含む「諷諭詩」が、唐代における詩人に共通して見られる政治と文学の関わりの一典型として提示する。さらに「諷諭詩」とは対極の関係にある「閑適詩」「感傷詩」「雑律詩」という白居易独自の詩歌分類の原因にも説き及ぶ。白居易の詩歌が何故、わが国の平安以後の文学に絶大な影響を及ぼしたかを考える上でも意義深い一書である。