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中国宋代、司馬光により編まれた編年体の史書『資治通鑑』。それは新たな史書の典型として、朝鮮の『東国通鑑』、日本の『本朝通鑑』など、一群の「通鑑」の名を冠する書籍を生み出すこととなった―。2014年に韓国で再発見された『新刊東国通鑑』の板木を起点に、東アジア世界の歴史叙述に大きな影響を与えた「通鑑」の思想と展開を探る。
金時徳(キム・シドク)ソウル大学奎章閣韓国学研究院教授。専門は日本文献学、戦争史。著書に『異国征伐戦記の世界』(笠間書院、2010年)、『壬辰戦争関連日本文献解題―近世編』(moon、2010年、共著、韓国語)、『校勘解説懲毖録』(acanet、2013年、韓国語)などがある。濱野靖一郎(はまの・せいいちろう)日本学術振興会特別研究員PD。専門は日本政治思想史・日本漢文学・中国思想史。著書に『頼山陽の思想 日本における政治学の誕生』(東京大学出版会、2014年・日本思想史学会奨励賞受賞)がある。