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商品1907/2194
日本語のアクセントは大きく東京式・京阪式・N型式の三つに分けられるが、N型式=二型アクセントとして西南部九州でおこなわれている。従来、西南部九州二型アクセントについては、その特異性が指摘されながらも、いまだ不明な点が多い。本書では西南部九州二型の特徴を明らかにし、その成立過程を解明、また、18世紀薩摩の漂流民ゴンザが作成した資料が、当時の薩摩アクセントを反映する資料として十分価値があることを紹介する。方言アクセントを記述した文献が皆無に近い昨今の現状を考えると本書の刊行は誠に意義深い。