正訳 源氏物語 本文対照7
セイヤク ゲンジモノガタリ ホンモンタイショウ ダイナナサツ

正訳 源氏物語 本文対照 第七冊

柏木/横笛/鈴虫/夕霧/御法/幻
中野幸一 訳
ISBN 978-4-585-29577-8 Cコード 0393
刊行年月 2017年1月 判型・製本 A5判・上製 376 頁
キーワード 古典,平安,中古

定価:2,750円
(本体 2,500円) ポイント:75pt

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http://bensei.jp/?main_page=wordpress&p=11315
書籍の詳細
語りの文学『源氏物語』、その原点に立ち返る。
本文に忠実でありながらよみやすい。
最上の現代語訳!

第七冊は柏木巻~幻巻。源氏四十八歳の正月から五十二歳の年末までの出来事。
柏木との不義の子薫を出産し、源氏の制止を振り切って出家する女三の宮。夕霧に秘密を打ち明け、落葉の宮のことを託して世を去る柏木。その後夕霧は落葉の宮を迎えるが、妻雲居の雁の嫉妬が激しい。紫の上はかねてから出家を望むも、源氏はそれを許さず、ついにその生涯を閉じる。そして、深い悲しみのうちに源氏は、出家を望みつつ物語から退場する。
巻末の論文では『源氏物語』の擬作の数々を紹介する。『源氏物語』は成立以来、読者によって、物語に描かれていない部分を想像で補ったり、巻々の展開に不満やもの足りなさを感じた部分を書き加えたりされてきた。そうした巻は擬作の巻と呼ばれる。現在でいうところの「二次創作」にも通じる、熱心な読者の営みがあった。

 

 

プロフィール

中野幸一(なかの・こういち)
早稲田大学名誉教授。文学博士。専攻は平安文学。2011年瑞宝中綬章受章。
主な編著書に『物語文学論攷』(教育出版センター、1971年)、『うつほ物語の研究』(武蔵野書院、1981年)、『奈良絵本絵巻集』全12別巻3(早稲田大学出版部、1987~1989年)、『常用源氏物語要覧』(武蔵野書院、1995年)、『源氏物語の享受資料―調査と発掘』(武蔵野書院、1997年)、『源氏物語古註釈叢刊』全10巻(武蔵野書院、1997~2010年)、『九曜文庫蔵源氏物語享受資料影印叢書』全12巻(勉誠出版、2008~2009年)、『平安文学の交響―享受・摂取・翻訳』(勉誠出版、2012年)、『フルカラー見る・知る・読む 源氏物語』(勉誠出版、2013年)、『ちりめん本影印集成 日本昔噺輯篇』(共編、勉誠出版、2014年)などがある。

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