カートは空です。
商品1616/2194
多様かつ複雑な思想史的背景をもつ中国の市民社会論を、歴史的現実を踏まえつつ理論的に再検討する。この共通テーマをめぐっては、いまだに戦後日本の社会科学を代表する市民社会論との理論的「接点」がまったく見出せていない。日中間の社会科学者による共同作業を通し、市民社会をめぐる言説空間を構築する。
石井知章(いしい・ともあき)明治大学商学部教授、早稲田大学大学院政治学研究科兼任講師。主な著書に『現代中国のリベラリズム思潮』(編著、藤原書店、2015年)、『現代中国政治と労働社会―労働者集団と民主化のゆくえ』(御茶の水書房、2010年、日本労働ペンクラブ賞受賞)などがある。緒形康(おがた・やすし)神戸大学大学院人文学研究科教授。専門は中国近現代思想史。主な著書に『危機のディスクール―中国革命1926~1929』(新評論、1995年)、『アジア・ディアスポラと植民地近代―歴史・文学・思想を架橋する』(主編、勉誠出版、2013年)、『アジア遊学193 中国リベラリズムの政治空間』(共編、勉誠出版、2015年)などがある。鈴木賢(すずき・けん)明治大学法学部教授、北海道大学名誉教授。専門は中国法、台湾法。主な著書に『現代中国相続法の原理』(成文堂、1992年)、『中国物権法―条文と解説』(共著、成文堂、2007年)、『中国にとって法とは何か』(共著、岩波書店、2010年)、『現代中国法入門』第7版(共著、有斐閣、2016年)などがある。