カミノニホンシ

紙の日本史

古典と絵巻物が伝える文化遺産
池田寿 著
ISBN 978-4-585-22176-0 Cコード 0021
刊行年月 2017年6月 判型・製本 四六判・並製 288 頁
キーワード 文化史,日本史

定価:2,640円
(本体 2,400円) ポイント:72pt

 品切 
書籍の詳細
書く、包む、飾る、補う…

古来、日本人の生活のなかに紙は常に存在していた。
時代の美意識や技術を反映しながら、さまざまな用途に合わせ、紙は作られ、選ばれ、利用されていた。
長年文化財を取り扱ってきた最先端の現場での知見を活かし、さまざまな古典作品や絵巻物をひもときながら、文化の源泉としての紙の実像、そして、それに向き合ってきた人びとの営みを探る。

 

 

目次
カラー口絵

はじめに

一 紙漉き
 一 絵巻物にみる紙漉き
 二 職人歌合にみる紙漉き
 三 古典文学にみる紙漉き
  1 都での紙漉き
  2 地方での紙漉き
  3 寺院と紙漉き
 四 『紙漉重宝記』にみる紙漉き

二 紙の機能と用途
 一 書く(書写・記録材)
  1 紙の取捨選択
  2 扇と色紙
  3 香染紙
  4 扇面と文字・歌絵
  5 様々な文字
  6 白き色紙と色紙形
  7 重紙
  8 紙面と筆
  9 版本の紙
 二 包む
  1 包み紙
  2 陸奥紙と檀紙
  3 紙屋紙
  4 畳紙と懐紙
  5 薬袋紙
  6 懐紙
  7 裹紙
  8 その他
 三 飾る
  1 色紙と襲色
  2 御幣と紙垂
  3 能紙
  4 紙人形
 四 補う(補修紙)
  1 障子と美濃紙
  2 繕う(修理)
 五 着る、かぶる(衣服)
  1 紙衣
  2 紙衾
  3 紙冠と巾子紙
  4 雨衣と唐傘
 六 結ぶ、付ける
  1 陸奥紙と薄様
  2 色紙
  3 紙屋紙と重紙
  4 元結と紙縒
  5 物忌札と短冊
 七 拭く、撫でる
  1 鼻紙
  2 顔拭き
 八 隠す
 九 隔てる、敷く
  1 間を隔てる紙
  2 ものを敷く紙
 十 張る
  1 扇と団扇
  2 板張り
  3 燈籠
 十一 紙に係わる職人と仕立
  1 紙に係わる職人
  2 仕立ての方法
 3 封式

三 紙名と紙色
 一 紙名
  1 紙名と原料
  2 地方産の紙名
  3 品質と規格
  4 よく見る紙名
 二 紙色
  1 紅紙と紫紙
  2 薄様と襲色
  3 黄紙
  4 紺紙と藍紙
  5 色紙
  6 装飾紙
 三 鳥の子と厚紙
 四 唐紙と空紙

四 反古紙
 一 奈良時代の反古紙
 二 平安時代の反古紙
 三 中世の反古紙
 四 漉き返し紙
 五 鈍色紙

おわりに
注釈
プロフィール

池田寿(いけだ・ひとし)
1957年生まれ。文化庁文化財部美術学芸課主任文化財調査官。専門は日本中世史。
著書に『日本の美術 第480号 書跡・典籍、古文書の修理』(至文堂、2006年)、『日本の美術 第503号 武人の書』(至文堂、2008年)などがある。

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