カートは空です。
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近代日本の知識人は「国民文化」の構築・発展にいかに寄与したのか。ドイツ思想・文化は日本人の精神基盤の形成にいかなる影響を与えたのか。日清戦争後から大正期にかけて総合雑誌「太陽」で展開された、樗牛・嘲風・鷗外・筑水・嚴翼ら哲学者・文学者の論説・評論を読み解く。
林正子(はやし・まさこ)1955年生まれ。神戸大学大学院文化学研究科(博士後期課程)単位修得退学。岐阜大学地域科学部教授。専門は日本近代文学・比較文学。主な著書に『異郷における森鷗外、その自己像獲得への試み』(近代文藝社、1993年)、『郷愁と憧憬の人生と文学―日本近代現代文学小論集』(近代文藝社、1993年)、論文に「『太陽』に読む明治日本のドイツ文明批評と自己探究」(鈴木貞美編『雑誌「太陽」と国民文化の形成』(思文閣出版、2001年)、「〈エクソフォニー小説〉としての『舞姫』―実体験の〈翻訳〉という創作」(清田文武編『森鷗外『舞姫』を読む』勉誠出版、2013年)、「森鷗外ドイツ三部作のイコノロジー―「絵画小説」の方法による作家の〈自画像〉創出」(鷗外研究会編『森鷗外と美術』双文社出版、2014年)、編著に和田博文監修、林正子編集『コレクション・モダン都市文化 第65巻 海港都市・神戸』(ゆまに書房、2010年)などがある。
「日本歴史」第847号(2018年12月号)にて、本書の書評が掲載されました。(評者:長尾宗典(城西国際大学国際人文学部))