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商品1226/2194
世界最古の印刷楽譜、文明四年版〔声明集〕(高野版、1472年)以下、初期印刷楽譜5種の影印・解題・論考。真言宗南山進流の規範的楽譜。記譜法や仏教音楽のみならず、印刷史・歴史・国語・宗教等、多分野に資する基礎資料である。論考は、室町期の楽譜刊行を総合的に捉え(福島和夫)、南山進流の歴史的展開と記譜法を考察する(新井弘順)。資料として〔声明集〕曲目、日本音楽史研究所蔵初期印刷楽譜解題、初期印刷楽譜年譜等を収載。スティーヴン・G・ネルソンの英文解説付。
福島和夫(ふくしま・かずお)1930年生まれ。上野学園大学日本音楽史研究所長。専門は日本音楽史。主な著書に『日本音楽史料集成1 古版声明譜』(東京美術、1995年)、『中世音楽史論叢』(共著、和泉書院、2001年)、『日本音楽史叢』(和泉書院、2007年)、日本音楽史料叢刊1『陽明文庫蔵舞絵〔舞楽散楽図〕・法隆寺旧蔵揩鼓』(共著、思文閣出版、2016年)がある。新井弘順(あらい・こうじゅん)1944年生まれ。上野学園大学日本音楽史研究所主任研究員、種智院大学非常勤講師。専門は仏教音楽声明の研究。主な著書に『新義真言声明集成 楽譜篇第二巻 二箇法要集(下)』監修・解説(真言宗豊山派仏教青年会、1998年)、『豊山声明大成』(豊山声明大成刊行会、2006年)、『声明資料集 第三輯 常楽会四座講法則と四座講式の研究』(二松學舍大学21世紀COEプログラム、2008年)がある。Steven G. NELSON(スティーヴン・G・ネルソン)1956年生まれ。法政大学教授、上野学園大学日本音楽史研究所特別研究員。専門は日本音楽史、東洋音楽史、古楽譜研究。主な著書に「蘇る平安の音」(神野藤昭夫・多忠輝監修『越境する雅楽文化』書肆フローラ、2009年)、“Issues in the interpretation of notation for East Asian lutes (pipa/biwa) as preserved in scores of the eighth to twelfth centuries.”(『日本音楽史研究』8、2012年)、「工尺譜の起源をめぐって―唐代の文字譜との関係―」(磯水絵編『論集 文学と音楽史―詩歌管絃の世界―』和泉書院、2013年)がある。櫻井利佳(さくらい・りか)上野学園大学日本音楽史研究所講師。髙野慎太郎(たかの・しんたろう)東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校教諭。劉瀟雅(りゅう・しょうが)浙江工商大学東方語言文化学院講師。