石井正敏著作集2
ケントウシカラジュンレイソウヘ

遣唐使から巡礼僧へ

石井正敏 著/村井章介・榎本渉・河内春人 編
ISBN 978-4-585-22202-6 Cコード 3020
刊行年月 2018年7月 判型・製本 A5判・上製 512 頁
キーワード 交流史,仏教,アジア,世界史,日本史,古代,中世

定価:11,000円
(本体 10,000円) ポイント:300pt

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書籍の詳細
虚心に史料と対峙し、地域・時代を越えて数々の卓越した業績を残した碩学の軌跡

国家間の外交を主軸とする時代から僧が個人として渡航する時代へ。
東アジア世界の展開とともに変容する古代・中世の対外関係を活写した22編の必読論文を集成。

 

 

目次
序 言 村井章介・榎本渉・河内春人

Ⅰ 遣唐使
1 外交関係―遣唐使を中心に―
2 遣唐使の貿易活動
3 遣唐使と新羅・渤海
4 唐の「将軍呉懐實」について
5 大伴古麻呂奏言について―虚構説の紹介とその問題点―
6 いわゆる遣唐使の停止について―『日本紀略』停止記事の検討―
7 寛平六年の遣唐使計画について
8 寛平六年の遣唐使計画と新羅の海賊
9 『古語拾遺』の識語について
10 宇佐八幡黄金説話と遣唐使
11 遣唐使と語学

Ⅱ 巡礼僧と成尋
12 遣唐使以後の中国渡航者とその出国手続きについて
13 入宋巡礼僧
14 入宋僧奝然のこと―歴史上の人物の評価をめぐって―
15 成尋―一見するための百聞に努めた入宋僧―
16 成尋生没年考
17 入宋僧成尋の夢と備中国新山寺
18 『成尋阿闍梨母集』にみえる成尋ならびに従僧の書状について
19 源隆国宛成尋書状について
20 入宋僧成尋のことなど
21 『参天台五臺山記』研究所感―虚心に史料を読む、ということ―
22 『参天台五臺山記』にみえる「問官」について

第二巻初出一覧
訂正一覧
索 引
プロフィール

石井正敏(いしい・まさとし)
中央大学名誉教授。専門は古代・中世対外関係史。
著書に『日本渤海関係史の研究』(吉川弘文館、2001年)、『東アジア世界と古代の日本』(山川出版社、2003年)、『鎌倉「武家外交」の誕生』(NHK出版、2013年)などがある。

村井章介(むらい・しょうすけ)
立正大学文学部教授。専門は東アジア文化交流史。
著書に『中世史料との対話』(吉川弘文館、2014年)などがある。

榎本渉(えのもと・わたる)
国際日本文化研究センター准教授。専門は9~14世紀東シナ海交流史。
著書に『南宋・元代日中渡航僧伝記集成 附江戸時代における僧伝集積過程の研究』(勉誠出版、2013年)などがある。

河内春人(こうち・はるひと)
関東学院大学経済学部准教授。専門は日本古代対外関係史・東アジア国際関係史。
著書に『日本古代君主号の研究―倭国王・天子・天皇』(八木書店、2015年)などがある。

書評・関連書等

★書評・紹介★
『唐代史研究 第22号』(2019年8月)に新刊紹介が掲載されました。
 →紹介者:古畑 徹(金沢大学教授)

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