カートは空です。
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荒くれ者の貧しい俥引きが生涯抱き続けた純愛のかたち。多くの舞台、歌謡曲の題材となり、映画化されヴェネツィア国際映画祭グランプリを受賞した不朽の名作がいま甦る。愛するが故に一切を捧げて悔いることのない男の生涯は、時代を越えて読む者の心に迫る。「聖・もうれん」「辰次と由松」を同時収録する岩下俊作の傑作選。 *『無法松の一生』(ISBN:978-4-585-01236-8)(2009年8月刊行)のオンデマンド版となります。
岩下俊作(いわした・しゅんさく)1906年~1980年。小説家。本名、八田秀吉。福岡県小倉市(現北九州市小倉北区)生まれ。『富島松五郎伝』で第10回直木賞候補、第11回直木賞候補、 『辰次と由松』で第12回直木賞候補、『西域記』で第17回芥川賞候補。『富島松五郎伝』は『無法松の一生』として映画化・舞台化され人気を博した。その他の作品に『秋廓寥』(泰光堂)、『熱風』(土人社)、『溶鉱炉と共に四十年』(東洋曾館)、『明治 恋風』(角川書店)、『縄』(五月書房)、『岩下俊作選集』全5巻(北九州都市協会)などがある。