モンゴルゴボインチョウワノケンキュウ

モンゴル語母音調和の研究

実験音声学的接近
城生佰太郎 著
ISBN 978-4-585-10096-6 Cコード
刊行年月 2005年3月 判型・製本 A5判・上製 352 頁
キーワード 言語

定価:15,400円
(本体 14,000円) ポイント:420pt

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書籍の詳細

モンゴル語学で長らく積み残されていた「舌の調和」と「唇の調和」との差異に対応する音声学的事象を模索し、暫定的ではあるにせよ、之に対する回答を見出したとする内容である。

 

 

目次
第1章 序 論
第1節 現象としての母音調和
第2節 音韻論的観点からの研究
2.1. 音素に関する研究
2.2. 調和の素性に関する研究
第3節 音声学的観点からの研究


第2章 音響音声学的研究
第1節 緒言
第2節 先行研究とその問題点
2.1.城生佰太郎(1971)、同(1973-a)など
2.2. Rialland et Djamouri(1984)
2.3. Svantesson(1985)
2.4. 先行研究の総括と問題点
第3節 本実験の目的と方法
3.1. 目的
3.2. 方法
3.2.1. 資料
3.2.2. 被験者
3.2.3. 装置と実験手順および解析方法
第4節 実験結果
4.1. フォルマント数値
4.1.1. 被験者Cによる分析資料①
4.1.2. 被験者Aによる分析資料①
4.1.3. 被験者Aによる分析資料②
4.1.3.1. 強母音
4.1.3.2. 弱化母音
4.1.4. 被験者Bによる分析資料③
4.1.4.1. 強母音
4.1.4.2. 弱化母音
4.2. F1-F3図
4.3. F1-F3散布図
第5節 考察
5.1. 強母音
5.1.1. F1-F3図の検討
5.1.2. F1-F3散布図の検討―「放射方向調和」の提唱―
5.2.弱化母音
5.2.1. F1-F3図の検討
5.2.2. F1-F3散布図の検討
5.3.フォルマント振幅によるLF1-LF2の検討
5.3.1. 追験の方法
5.3.2. 追験の結果
5.3.2.1. 被験者Aによる分析資①
5.3.2.2. 被験者Cによる分析資①
5.3.2.3. 被験者Aによる分析資②(強母音)
5.3.2.4. 被験者Aによる分析資②(弱化母音)
5.3.3. 追験の考察
5.4. 舌の調和と唇の調和
第6節 結語と展望


第3章 生理音声学的研究
第1節 緒言
第2節 予備実験の目的と方法
2.1. 分析装置
2.2. 予備実験の目的
2.3. 予備実験の分析資料および被験者
2.3.1. 分析資料
2.3.2. 被験者
2.4. 予備実験の実験手順および解析方法
2.5. 予備実験の解析結果
2.6. 予備実験結果の考察
2.6.1. 単独母音の特徴
2.6.2. 母音調和の観点による特徴
2.6.3. 呼気流量と振幅との相関
第3節 本実験の目的と方法
3.1. 本実験の目的
3.2. 本実験の方法
3.2.1. 分析資料および被験者
3.2.2. 手順および解析方法
3.3. 本実験の結果
3.3.1. V+無声継続子音:/ax/ などのタイプ
3.3.2. 無声継続子音+V+有声継続子音:/xal/ などのタイプ
3.3.3. 有声瞬間子音+V+有声継続子音:/dal/ などのタイプ
3.3.4. その他
第4節 考察
4.1. 男女別母音のクラスと呼気流量
4.2. 「唇の調和」を支える事実の発見
4.3. 結語

第4章 聴覚音声学的研究
第1節 緒言
1.1. 脳波実験と言語研究
1.2. 実験音声学における脳波実験
1.3. 実験音声学における実験の方法
1.3.1. 帰納的方法と演繹的方法
1.3.2. データの定量化と定性化
1.4. 事象関連電位(ERP)
第2節 予備実験
2.1. 予備実験の目的
2.2. 方法
2.2.1. 被験者(インフォーマント)
2.2.2. 実験器材
2.2.3. 実験資料(刺激音)
2.2.4. 実験手順
2.2.5. 解析方法
2.3. 結果
2.3.1. モンゴル語
2.3.2. 中国語
2.3.3. 日本語①
2.3.4. 日本語②
2.4. 考察
2.4.1. 言語差と潜時
2.4.2. 母音間の相関係数
第3節 本実験
3.1. 本実験の目的
3.2. 方法
3.2.1. 被験者(インフォーマント)
3.2.2. 実験器材
3.2.3. 実験資料(刺激音)
3.2.4. 実験手順
3.2.5. 解析方法
3.3. 結果
3.3.1. モンゴル語②のERP
3.3.2. モンゴル語③のERP
3.3.3. モンゴル語④のERP
3.4. 考察
3.4.1. 潜時における相関
3.4.2. 母音における相関
3.4.3. 共分散構造分析による「唇の調和」の解析
3.4.3.1. 目的
3.4.3.2. 方法
3.4.3.3. 結果と考察


第5章 総 括
5.1. 先行研究と本研究の目的
5.2. 音響音声学的研究
5.3. 生理音声学的研究
5.4. 聴覚音声学的研究


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参考文献
索  引

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