近世戯作の〈近代〉
キンセイゲサクノキンダイ

近世戯作の〈近代〉

継承と断絶の出版文化史
山本和明 著
社会の変容に出版をめぐる人びとはいかに対応したか―
ISBN 978-4-585-29174-9 Cコード 3095
刊行年月 2019年2月 判型・製本 A5判・上製 416 頁
キーワード 出版,文化史,明治,江戸,近代,近世

定価:9,900円
(本体 9,000円) ポイント:270pt

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書詳細

幕末から明治初頭、猥雑卑野なる文学として評価された「戯作」は、国民国家のあるべき文学の姿のなかから転落した―。仮名垣魯文はまさにその時代を生きた戯作者であった。
モノ・情報の流通網が広がり、新聞という装置が誕生したことで、魯文ら戯作者は「事実」を物語として消費させる新たな手法を得ていく。
しかし、それは新政府による規制とのせめぎあいでもあった。
その一方で、近世期の戯作は規制に縛られた出版を打開するものとして、大量の読者を生み出し、復活を遂げていく…。
資料の博捜により移行期の出版文化のあり方を活写し、近世と近代における継承と断絶の諸相を明らかにする快著!

 

 

目次
序 言

第一部 事実と稗官者流―仮名垣魯文
 第一章 稗官者流の〈明治〉
 第二章 仮名垣魯文『松飾徳若譚』と史伝
 第三章 お仲狂乱―魯文『恋相場花王夜嵐』考
 第四章 芸妓国助一代顚末―魯文閲『金花胡蝶幻』考
 第五章 結末の行方―黎明期明治戯作の位相

第二部 近代における近世的なるもの―出版・流通・蔵書
 第一章 近世戯作の〈近代〉
 第二章 京伝読本の〈明治〉―明治二十年以前
 第三章 読本の〈近代〉
 第四章 近世的表現としての「序」
 第五章 近代〈批評〉における漢文体の位置―馬琴受容をめぐって

第三部 戯作の〈近代〉・その周縁
 第一章 書物瞥見一・二
 第二章 書物流通の幕末・明治
 第三章 稀書翫味の交遊圏
 第四章 鹿田松雲堂というサロン
 【資料紹介】 魯文「稗史年代記」前半について

あとがきにかえて
索 引
プロフィール

山本和明(やまもと・かずあき)
1962年生まれ。国文学研究資料館教授。専門は19世紀日本文学。
論文に「邦光社黎明期に関する基礎的研究―附・邦光社歌会記」(『国文学研究資料館紀要文学研究篇』42号、2016年)、「書物流通の幕末・明治」(『書物学』第9巻、勉誠出版、2016年)、「千蔭と妙法院宮」(飯倉洋一・盛田帝子編『文化史のなかの光格天皇―朝儀復興を支えた文芸ネットワーク』勉誠出版、2018年)などがある。

その他

★広告情報
「朝日新聞」(2019年4月13日)に5段12割広告を掲載しました。

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