アジア遊学239
コノヨノキワ

この世のキワ

〈自然〉の内と外
山中由里子・山田仁史 編
ISBN 978-4-585-22705-2 Cコード 1339
刊行年月 2019年11月 判型・製本 A5判・並製 368 頁
キーワード 美術,妖怪,民俗学

定価:3,520円
(本体 3,200円) ポイント:96pt

数量 :
remove add
書籍の詳細

境界に立ち現れる身体・音・モノ―
「驚異」と「怪異」に共通する「異」なるものへの視線は、自己と他者、自己と宇宙の境界認識によって形作られるものであり、自然の中での人間の立ち位置を映し出す鏡でもある。
その「驚異」と「怪異」の表象を、ユーラシア大陸の東西の伝承・史料・民族資料・美術品に探り、「自然」と「超自然」の境界領域、「この世」と「あの世」の心理的・物理的距離感、境界に立ち現れる身体・音・モノなどについて、総勢25名の豪華執筆者が学際的に考察する。

【関連企画】特別展「驚異と怪異――想像界の生きものたち」
国立民族学博物館(2019年8月29日(木)~ 11月26日(火))
http://www.minpaku.ac.jp/museum/exhibition/special/20190829kyoui/index

 

 

目次
口絵/関連年表
序章―自然界と想像界のあわいにある驚異と怪異 山中由里子

Ⅰ 境―自然と超自然のはざま
自然と超自然の境界論 秋道智彌
中国古代・中世の鬼神と自然観―「自然の怪」をめぐる社会史 佐々木聡
怪異が生じる場―天地と怪異 木場貴俊
百科事典と自然の分類―西洋中世を中心に 大沼由布
怪物の形而上学 野家啓一

Ⅱ 場―異界との接点
平安京と異界―怪異と驚異の出会う場所〈まち〉 榎村寛之
驚異の場としての「聖パトリックの煉獄」 松田隆美
怪物たちの棲むところ―中世ヨーロッパの地図に描かれた怪物とその発生過程 金沢百枝
妖怪としての動物 香川雅信
イスラーム美術における天の表象―想像界と科学の狭間の造形 小林一枝
歴史的パレスチナという場とジン憑き 菅瀬晶子

Ⅲ 体―身体と異界  
妖怪画に描かれた身体―目の妖怪を中心に 安井眞奈美
平昌五輪に現れた人面鳥の正体は―『山海経』の異形と中華のキワ 松浦史子
魔女の身体、怪物の身体 黒川正剛
中東世界の百科全書に描かれる異形の種族 林則仁

Ⅳ 音―聞こえてくる異界
西洋音楽史における「異界」表現―試論的考察 小宮正安
カランコロン考―怪談の擬音と近代化 井上真史
「耳」「声」「霊」―無意識的記憶と魂の連鎖について 稲賀繁美
釜鳴と鳴釜神事―常ならざる音の受容史 佐々木聡
死者の「声」を「聞く」ということ―聴覚メディアとしての口寄せ巫女 大道晴香

Ⅴ 物―異界の物的証拠
不思議なモノの収蔵地としての寺社 松田陽
寺院に伝わる怪異なモノ―仏教民俗学の視座 角南聡一郎
民間信仰を売る―トルコの邪視除け護符ナザル・ボンジュウ 宮下遼
異界としてのミュージアム 寺田鮎美

終章―驚異・怪異の人類史的基礎 山田仁史

展覧会紹介「驚異と怪異―想像界の生きものたち」
プロフィール

山中由里子(やまなか・ゆりこ)
1966年兵庫県生まれ。比較文学・比較文化学者。専門分野は西アジア、イラン。2011年日本学士院賞学術奨励賞受賞。
著書に『アレクサンドロス変相 ―古代から中世イスラームへ』(名古屋大学出版会、2009年)ほか。

山田仁史(やまだ・ひとし)
1972年宮城県生まれ。神話学・文化人類学者。
著書に 『いかもの喰い』(亜紀書房、2017年)、『首狩の宗教民族学』(筑摩書房、2015年)、『水・雪・氷のフォークロア』(共編、勉誠出版、2014年)、『神の文化史事典』(共編、白水社、2013年) など。

その他

★執筆者(論考順)
山中由里子(国立民族学博物館学術資源研究開発センター 教授)
秋道智彌(山梨県立富士山世界遺産センター 所長)
佐々木聡(金沢学院大学文学部 講師)
木場貴俊(国際日本文化研究センター プロジェクト研究員)
大沼由布(同志社大学文学部 准教授)
野家啓一(東北大学名誉教授/河合文化教育研究所 主任研究員)
榎村寛之(三重県立斎宮歴史博物館 副参事兼学芸普及課長)
松田隆美(慶應義塾大学文学部 教授)
金沢百枝(東海大学文化社会学部 教授)
香川雅信(兵庫県立歴史博物館 学芸課長)
小林一枝(早稲田大学国際教養学部 講師)
菅瀬晶子(国立民族学博物館超域フィールド科学研究部 准教授)
安井眞奈美(国際日本文化研究センター 教授)
松浦史子(二松学舎大学文学部 准教授)
黒川正剛(太成学院大学人間学部 教授)
林則仁(龍谷大学国際学部 准教授/ロンドン大学アジア・アフリカ研究院 客員研究員)
小宮正安(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 教授)
井上真史(CRC合同会社(地域再生診療所) 所属研究員)
稲賀繁美(国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学 教授/放送大学 客員教授)
大道晴香(國學院大學 兼任講師/江戸川大学 非常勤講師)
松田陽(東京大学大学院人文社会系研究科 准教授)
角南聡一郎(公益財団法人元興寺文化財研究所 総括研究員)
宮下遼(大阪大学大学院言語文化研究科 准教授)
寺田鮎美(東京大学総合研究博物館特任 准教授)
山田仁史(東北大学大学院文学研究科・文学部 准教授)

関連商品

おすすめ

  [詳細]
誰も語らなかった フェルメールと日本

誰も語らなかった フェルメールと日本

田中英道 著
定価:1,650円
(本体 1,500円)
成功していた日本の原爆実験

成功していた日本の原爆実験

ロバート・ウィルコックス 著/矢野義昭 訳
定価:4,950円
(本体 4,500円)
少年写真家の見た明治日本

少年写真家の見た明治日本

宮田奈奈/ペーター・パンツァー 編
定価:7,150円
(本体 6,500円)
犬からみた人類史

犬からみた人類史

大石高典・近藤祉秋・池田光穂 編
定価:4,180円
(本体 3,800円)
twitter
サイドエリア 総合目録
ショッピングカート