原本をもとに再翻刻した決定版
1942・46年に刊行されて以後、キリシタン研究に不可欠の基礎文献として用いられてきた『豊後切支丹史料』・『続豊後切支丹史料』。
両書はイタリア人のサレジオ会宣教師マリオ・マレガ神父が大分在任期間中に集めた史料をもとに編纂されたが、収載史料の原本の所在は長く不明とされてきた。
本書は、2011年にバチカン図書館で大量に発見されたマレガ氏収集史料に含まれていた両書の原史料に基づき、改めて忠実に校訂・翻刻。さらに関連する史料を併せて提供する。
マレガ氏収集史料の成り立ちと歴史的・文化的意義、『豊後切支丹史料』・『続豊後切支丹史料』の位置づけを明らかにした詳細な解題に加え、参考資料、人名索引も付し、近世史・キリシタン史・藩政史・地域史等、幅広い分野の研究に資する決定版。