西洋との邂逅により近代絵画としての「日本画」が誕生して100余年。
近年のグローバリゼーションの展開、東アジアをめぐる情勢の変化は、「日本画」を現代へと続く未解決問題(プロブレマティク)として浮かび上がらせることとなった。
「日本画」はどこから来たのだろうか。今、どこを生きているだろうか。そして、これからどこへ行くのだろうか…。
〈歴史〉〈領域〉〈表現)という3つの視点から、東アジアという場における「日本画」の形成・展開の諸相を歴史的・文化的に把捉し、「日本画」の概念を未来へとひらく画期的成果。