大都市東京の周縁、早稲田界隈。
低地と台地と、多くの坂に形どられたこの地を歩き続けた一人のイタリア人研究者がいた。
神田川・東京専門学校・尾張藩下屋敷・穴八幡宮・胸突坂・夏目漱石・椿山荘―
過去と現在、様々な学問領域を横断する自在な構想力で、古代・中世・近世に遡る土地の基層を掘り起こし、早稲田という「小宇宙(ミクロコスモ)」から、江戸・東京という「大宇宙(マクロコスモ)」を描く。
膨大な文献・史料・地図の博捜と現地踏査から土地の文化的・歴史的価値を発見する、もうひとつの江戸・東京学。
『東京の空間人類学』著者、ブラタモリでもおなじみ、陣内秀信先生推薦!