ミシマユキオトニホンコクケンポウ

三島由紀夫と日本国憲法

藤野博 著
ISBN 978-4-585-39002-2 Cコード 3095
刊行年月 2021年5月 判型・製本 四六判・上製 216 頁
キーワード 評論,思想,近現代

定価:3,300円
(本体 3,000円) ポイント:90pt

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書籍の詳細
三島の思想を基に、憲法改正を再考する―

1967年、自衛隊への体験入隊を終えた三島由紀夫は、憲法改正を唱えはじめる―。
憲法に関する三島の発言を丹念に追い、その憲法改正論の内容を解説。
三島の主張を媒介としながら日本国憲法の成り立ちと性格を客観的に究明し、第九条を広角的視点から再点検する。

【本書の特長】
①これまでの三島由紀夫論には見られなかった、文学ではなく、思想、特に憲法に関する考えに特化。
②三島由紀夫による憲法第九条改正論を、丸山眞男、大江健三郎、江藤淳らの論者・作家による論と比較検討。第九条の根本的究明を試みる。

 

 

目次
はじめに

第一章 三島由紀夫の憲法観を追跡する

第二章 三島由紀夫の憲法改正論を深く掘り下げる
 第一節 日本国憲法の歴史を解明する
  1 憲法の基本原理を探究する
  2 日本国憲法の起源を掘り起こす
  3 「憲法制定権力」が憲法の「正統性」を決定する
 第二節 なぜ憲法論の前提に国家像が必要なのか
  1 現憲法における「日本」の欠落と世界の憲法との比較
  2 「私の日本国家像」を提示する
  3 三島由紀夫と多彩な論者の日本国家像を分析する
  4 近代思想信仰と偏向した国家観に反駁する
  5 「日本」を基盤とし、「世界」を見据えた憲法の創出を
 第三節 天皇条項を見直す
  1 天皇条項の第一条と第二条は矛盾するか
  2 「神聖不可侵」の規定を復活させるべきか
  3 天皇祭祀は「政教分離の原則」に違反するか
 第四節 「非常事態法」は必要か
  1 三島由紀夫の「非常事態法」
  2 必要論と不要論を比較検討する

第三章 第九条を根本的に究明する
 第一節 第九条と自衛隊をどう解釈するべきか
  1 第九条誕生の真相
  2 「戦争放棄」と「自衛権保持」と「戦力不保持」―矛盾に満ちた第九条
  3 法理を破壊したGHQと「解釈改憲」を重ねた日本政府
  4 混迷する憲法学者の解釈
  5 国防に関する諸外国の憲法の実態
 第二節 有力な九条護持論を解析する
 第三節 三島由紀夫の九条改正論を吟味する
 第四節 注目すべき九条改正論を読み解く
 第五節 私の九条改正論

おわりに
参考文献
プロフィール

藤野博(ふじの・ひろし)
1943年札幌市生まれ。1965年慶應義塾大学文学部哲学科卒業。1965~2003年北海道立高等学校教員。
現在は三島由紀夫研究会会員として、会報『三島由紀夫の総合研究』に「三島由紀夫の死―石原慎太郎・梅原猛・吉本隆明はどう応えたか」、「三島由紀夫と陽明学」、「三島由紀夫と福澤諭吉」などの論考を発表。
また、三田文学会会員として、『三田文學』にエッセイ「我がふるさと北加伊道」、「ウポポイ探訪」を発表
著書に『三島由紀夫と神格天皇』(勉誠出版、2012)、『三島由紀夫の国体思想と魂魄』(同、2018)がある。

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