アラブルカミ スサノオ

荒ぶる神、スサノオ

田中英道 著
ISBN 978-4-585-32005-0 Cコード 0021
刊行年月 2021年9月 判型・製本 四六判・並製 216 頁
キーワード 日本史,古代

定価:1,650円
(本体 1,500円) ポイント:45pt

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書籍の詳細
異邦の神、スサノオ―

日本神話において、「荒ぶる神」スサノオほど、意表を突くような神はいない。
激しい気性、凶暴で獰猛という面から見ても、他の神々とは一線を画すような描かれ方であるスサノオ。
その由来はどこから来たものなのか。神話を歴史として見たとき、そこからは何が浮かび上がるのか。
『古事記』『日本書紀』などの日本神話を丹念に読み解き、荒ぶる神に隠された謎に迫る。

 

 

目次
スサノオはなぜ荒ぶるのか

第一章 異質な存在、スサノオの正体
 スサノオについての基礎知識
 スサノオの誕生
 『古事記』と『日本書紀』のスサノオの違い
 「海」を治めるよう命じられるスサノオ
 「星」とスサノオ
 日本神話は現実の反映

第二章 スサノオはどこから来たのか
 スサノオの「スサ」
 日本に多く入っていたユダヤ人
 参考になる、興味深いインターネット上の民間研究
 「みずら(美豆良)」が指し示すこと
 世界史の中の「みずら」
 秦氏をはじめとするユダヤ系の人々

第三章 スサノオが乱暴狼藉を働く理由
 高天原で働いた八つの天罪
 スサノオの行為は西による東への破壊行為
 天岩戸の意味するところ
 太陽信仰と火山活動
 岩戸隠れ神話と富士山の噴火
 
第四章 神々の計画
 天の安河原とはどこか
 関東の神々が集合
 芸術の根源、アメノウズメ
 アメノウズメと民俗学
 遊牧民的なアメノウズメの身体表現
 アメノウズメの実在性
 アメノウズメと「面白い」という言葉
 
第五章 天の香具山の秘密
 東国に由来する「香具山」
 小さすぎる奈良の香具山
 天の香具山、高天原を避ける『日本書紀』
 神々と富士山
 
第六章 なぜヤマタノオロチを倒すのか
 財産を没収されたスサノオ
 スサノオの暴力性
 葦原中津国に降り立ったスサノオ
 スサノオが使った魔術
 スサノオと西洋の怪物退治神話
 鉄とスサノオ
 酒とスサノオ
 放浪とスサノオ
 根の国とは何か
 「他界」と「異界」
 和歌とスサノオ

第七章 「牛頭天王」となったスサノオ
 日本に同化したユダヤ系の人々
 スサノオに対する新しい信仰
 ソシモリと牛頭
 略奪とスサノオ
 スサノオと牛頭天王の共通性
 八坂神社と秦氏
 今もなお祀られるスサノオ
プロフィール

田中英道(たなか・ひでみち)
1942年生まれ。歴史家、美術史家、東大文学部卒、ストラスブール大学Phd. 東北大学名誉教授、ローマ、ボローニャ大学客員教授。
主な著書に『日本美術全史』(講談社)、『日本の歴史』(育鵬社)、『レオナルド・ダ・ヴィンチ』(講談社)いずれも欧語版、『芸術国家 日本のかがやき』『高天原は関東にあった』『日本の起源は日高見国にあった』『天孫降臨とは何であったのか』『日本人を肯定する』『邪馬台国は存在しなかった』『発見!ユダヤ人埴輪の謎を解く』『老年こそ創造の時代』『「国譲り神話」の真実』(勉誠出版)他多数。

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