パリ文壇にデビューし、初めて民間から起用された日本大使館の文化技術顧問として活躍したフランス留学時代。澁澤龍彦、横尾忠則など多くの若者たちが、その教えを乞いに、フランスの著者のもとに集まった。
マルローの東宮御進講を実現させ、筑波大学では「科学・技術と精神世界」という、研究者としてはタブーであった精神世界に踏み込んだ、国際学会を実現させる。
学問的には異端者と評されることもありがながら、自身の信念のもと、霊性の世界に真摯に対峙し続けた著者の、揺れ動く魂の軌跡をあますことなく書き上げる。
皇太子明仁親王・同妃美智子両殿下(当時)、アンドレ・マルロー、ダライ・ラマ十四世法王、鈴木大拙、ホルヘ=ルイス・ボルヘス、三島由紀夫、川端康成、美輪明宏、石原慎太郎など、時代を代表する多くの著名人たちと交流を持ち、様々な奇跡的な体験を繰り返した著者の波乱に満ちた魂の告白録。
【著者と親交のあった主な登場人物】
アンドレ・マルロー(作家、ド・ゴール麾下文化担当国務大臣)、ダライ・ラマ十四世法王、丹下健三(建築家)、岡本太郎(画家)、鈴木大拙(仏教学者、『日本的霊性』)、森有正(哲学者)、出光佐三(出光商店創業主、日章丸船主)、昭和天皇・香淳皇后両陛下、皇太子明仁親王・同妃美智子両殿下、澁澤龍彦(作家)、横尾忠則(画家)、三島由紀夫、川端康成、芹沢光治良、ピエール・カルダン(服飾デザイナー)、美輪明宏、堤清二(実業家、作家)、阿南功一(筑波大学学長)、など多数。
執行草舟、絶讃!
壮大な魂の叙事詩。
生涯を深奥世界のミステリー探索に賭した男の、勇気と、哀しみと、驚異に満ちた二十一世紀の黙示録。
執行草舟(『脱人間論』、『生くる』、『友よ』などの著者)