カートは空です。
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大きく飛躍した21世紀の室町時代研究が向かう次なるステージは、現代日本の起源といわれた「室町文化史」の検証、再構築にある。義満・義持・義教の執政期である応永・永享年間を中心に隆盛した、能・連歌・床の間・水墨画―。その創造を支えたものとは何だったのか。都鄙の境を越え、海域を渡った人びとが残した足跡、ことば、思考を、歴史学・文学研究の第一線に立つ著者たちが豊かに描き出す必読の書。
芳澤元(よしざわ・はじめ)1982年生まれ。明星大学人文学部准教授。専門は日本中世史、仏教文化史。著書に『日本中世社会と禅林文芸』(吉川弘文館、2017年)、『足利将軍と中世仏教』(相国寺教化活動委員会、2019年)、論文に「中世後期の社会と在俗宗教」(『歴史学研究』976号、2018年)、「栂尾茶・醍醐茶の評判―十四世紀高山寺の喫茶文化」(永井晋編『中世日本の茶と文化―生産・流通・消費をとおして』アジア遊学252、勉誠出版、2020年)などがある。
★書評・紹介★「日本歴史」10月号(2022年10月1日発行)に書評が掲載されました。 →評者:小堀貴史氏「史学雑誌」131編8号(2022年9月21日発行)に書評が掲載されました。 →評者:桜井英治氏(東京大学大学院総合文化研究科教授)