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前近代東アジアにおける王宮・王都は、豊かな交流のあり様を示す多くの共通性がみられる一方、時期や地域によって注目すべき大きな相違が存在する。 これまで考古学や文献史学により、その諸相が明らかになってきてはいるが、宗教行事に関する比較研究は一部の行事を除けば立ち遅れている。 六世紀から十一世紀にかけての東アジアにおける王宮と王都の比較宗教史研究を通して、東アジア世界における、それぞれの「王権」の特色を示すことで、今後の研究を牽引する画期的な一書。
堀 裕(ほり・ゆたか) 1969年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授。専門は日本古代史。 著書に『仏教がつなぐアジア―王権・信仰・美術』(佐藤文子・原田正俊共編著、勉誠出版、2014年)、『日本宗教史4―宗教の受容と交流』(佐藤文子・上島亨編著、吉川弘文館、2020年)、論文に「天皇の死の歴史的位置―「如在之儀」を中心に」(『史林』81巻1号、1998年)、「八世紀の図讖と皇位継承―孝謙・称徳天皇を中心に」(永井隆之ほか編『日本中世のNATION3』岩田書院、2013年)などがある。 三上喜孝(みかみ・よしたか) 1969年生まれ。国立歴史民俗博物館教授。専門は日本古代史。 著書に『日本古代の貨幣と社会』(吉川弘文館、2005年)、『日本古代の文字と地方社会』(吉川弘文館、2013年)、『落書きに歴史をよむ』(吉川弘文館、2014年)などがある。 吉田 歓(よしだ・かん) 1965年生まれ。山形県立米沢女子短期大学日本史学科教授。専門は日本古代史。 著書に『日中宮城の比較研究』(吉川弘文館、2002年)、『古代の都はどうつくられたか』(吉川弘文館、2011年)、『日中古代都城と中世都市平泉』(汲古書院、2014年)などがある。
★書評・紹介★キリスト新聞社ホームページの書評欄(2024年5月12日付)に書評が掲載されました。 ※詳細は下記リンク先をご覧ください https://www.kirishin.com/book/66552