序言 小野澤正喜
バンコク地図
◎伝統と新伝統生成の場
バンコク史スケッチ 友杉 孝
タイ政治の変容玉田芳史
タラートからハイパーマーケットへ――グローバリゼーション下の流通システムの変容―― 遠藤 元
バンコク開発計画と居住空間 小野澤ニッタヤー
バンコクの都市空間とモダニズム――一九三○年代から六○年代にかけて――河森正人
若者たちの長い夜 市野沢潤平
◎民族と宗教のせめぎ合いの場
都市の仏教運動と村落イメージ 矢野秀武
バンコクにおけるムスリム――パシュトゥン系ムスリムの行方―― 村上忠良
同姓団体の活性化と国際ネットワーク 吉原和男
ねじれた首都――山地民にとってのもうひとつのバンコク―― 綾部真雄
◎グローバルネットワークの中のバンコク
海外タイ系コミュニティのネットワークとバンコク 小野澤正喜
「天使の都」に浮遊する日本人――日タイ関係と日本人社会の変容―― 赤木 攻
タイ族「源流」へのまなざし――経済成長とグローバリゼーションの中で―― 馬場雄司
コラム
バンコクの野良犬 小野澤ニッタヤー
出稼ぎ労働者の街・バンコク 鈴木規之
タイ伝統医療の生成と変容 飯田淳子
マイノリティとしての物乞い 小野澤ニッタヤー
「娼婦」から「出稼ぎにいく娘」へ 但見美穂
バンコク略年表 村上忠良
ブックレポート
「生寡婦」と呼ばれた女たち 高木真理子
社会の要請としての信仰の創出 加藤直子
連載
日本近代文学のアジア 第十一回
中上健次とアジア――陰陽五行と風水思想をめぐって―― 日高昭二
渤海関連詩を読む 第四回
王孝廉「奉勅陪内宴詩」 後藤昭雄
ユーラシアの祭り・村の土埃り 第七回
ウズベキスタン南部・古都の農耕の歌 星野 紘