上海―モダンがポストモダンをはらむ場所/桑島道夫
◎鼎談:「上海モダン」をめぐって
/桑島道夫×辻原 登×張 競
上海在留日本人の出版活動
―島津四十起と金風社―/和田博文
改造社のメディア戦略と上海
―第二次世界大戦前日本の「中国」言説の一側面―/十重田裕一
壁に掛けられた摩登
―欲望都市を現出するもう一つの表象―/劉 建 輝
「猥雑」なる上海漫画界
―赤裸々な男と女の交差点――/井上 薫
舞王・劉吶鴎の恋
―公表された一九二七年の『日記』から―/斎藤敏康
着・語る作家張愛玲/池上貞子
施蟄存の描いた「モダン」上海/青野繁治
鴛鴦蝴蝶派と上海娯楽文化/神谷まり子
旗袍からチャイナドレスへ/山内智恵美
都市風俗の象徴としての「摩登女性」/劉 怡
上海オーケストラ物語/榎本泰子
服部良一の上海/上田賢一
モダンの風が吹く前に
―上海モダンと中国映画の黎明期―/白井啓介
民族の夢の坩堝としての劇場空間
―蘭心大戯院 ’40 S―/大橋毅彦
◎コラム
上海バビロン その三つの時/海野 弘
私の上海/大城立裕
旧市街探索/木之内誠
『上海ベイビー』私論/桑島道夫
◎ブックレポート
百聞は一見に如かず
―佐藤三郎氏の『中国人の見た明治日本』を読む―/欒 殿 武
◎美術館・博物館をめぐる
「南宋絵画―才情雅致の世界」展への誘い/板倉聖哲
拓本の魅力/鍋島稲子
◎連載
渤海関連詩を読む 第八回
桑腹赤「和渤海入覲副使公賜對龍顔之作一首」/岡部明日香
保安族を訪ねて 第三回
変わりゆく保安語/佐藤暢治
ファインダー越しのミャンマー 最終回
信仰篤い仏教の国/森本 綾