序言/長谷部史彦
中世バクダードのサービア教徒とイスラーム的学術/清水和裕
ダマスクスのヨハンネス 初期イスラーム時代のキリスト教知識人/太田敬子
イスマーイール派教宣員とイマームの帝都カイロ/菊地達也
イブン・フンドゥク 一二世紀東イランのある博学者の肖像/森本一夫
◎コラム 中世アラブ都市における「説教師」/塚田絵里奈
南アラビアの学術都市ザビードとイブン・アッダイバ/栗山保之
◎コラム 海に生きた知識人イブン・マージド 五〇〇年の時空を超えて/鈴木英明
キリスト教徒征服後のグラナダと「隠れムスリム」の翻訳者/佐藤健太郎
歴史家ジャバルティーの父ハサン/長谷部史彦
植民地都市ハルトゥームと近代スーダンの知識人たち/栗田禎子
サラーマ・ムーサー 立憲王制期カイロにおけるあるコプト教徒知識人/勝沼 聡
植民地統治下の思想 マーリク・ベン・ナビーとコンスタンチーヌ/渡邊祥子
アルジェリア・ムスタガネムの町とアラウィー教団のシャイフたち/鷹木恵子
エルサレム――未来の記憶
ディアスポラ作家リヤーナ・バドルと聖地エルサレム/岡 真理
ベイルート、殉教者広場の二〇〇五年
「独立インティファーダ」とサミール・カスィール/森 晋太郎
◎コラム シンガポールのアラブ人
イブラーヒム・アッ=サッカーフを中心に/山口元樹
宋代中国の都市と知識人 比較史の立場から/伊原 弘
◎連載 アジアの美術を楽しむ④
日本文化を紹介できる美の殿堂 MOA美術館/田中之博