アジア遊学91
ヒセキハカタル

碑石は語る

編集部 編
ISBN 978-4-585-10342-4 Cコード
刊行年月 2006年9月 判型・製本 A5判・並製 190 頁
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定価:1,980円
(本体 1,800円) ポイント:54pt

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書籍の詳細

人々は何を伝えようとして、石に文字を刻んだのか。アジア碑石文化の特色を、比較史の視点からも検討を加えて見つめ直す。
冒頭の座談会では、谷垣禎一財務大臣を迎え、東アジアとくに中国宋代史をふまえて、海域の交流の軌跡と未来への展望を語る。
平成17〜21年度 文部科学省特定領域研究『東アジアの海域交流と日本伝統文化の形成―寧波を焦点とする学際的創生―』の成果、とくに特集内容については文献資料の新領域創生研究にかかわる計画研究班「地方誌および碑記の史料論的解析を主とした近世中国東南沿海地方の地域性と歴史性」(代表:須江隆)による成果を中心に盛り込む。

 

 

目次
■座談会・アジア文化交流の歴史と未来への展望
海でつながる東アジア/谷垣禎一・小島毅・伊原弘・高津孝

■特集・碑石は語る
石に託されたメッセージ/須江隆

I 石が語る東アジア世界
広開土王碑から東アジア国際情勢を読む碑文の〈読者〉についての一考察/古畑徹
碑記に刻まれた反乱の風説方臘伝説の成立と拡大/須江隆
寧波で発見された博多在住の宋人寄進碑文続論/伊原弘
墓石に残る隠し十字紋隠れキリシタンが石に秘めたメッセージ/川島恂二
コラム 絵馬に残された数学文化和算の算額奉納/田辺寿美枝

II 告知と顕彰と刻印の世界
墓誌銘研究における石刻の重要性/アンゲラ=ショッテンハンマー(吉田真弓訳)
文字をのこす人、みる人、語る人南通市狼山の磨崖文をたずねて/山根直生
宋代の列女顕彰の構造 『宋史』列女伝を手掛かりとして/平田茂樹
刻石されなかった墓表の一節米除k撰「朱長文墓表」/須江隆
コラム 地図と石刻された都市空間/伊原弘
コラム 「石刻熱」から二〇年/森田憲司

III 石の比較文化史
日本史研究における史料としての金石文とその意義近世都市江戸を事例として/加藤貴
碑文に見るヴェトナム黎朝初期の政権抗争/八尾隆生
碑文を見る人・碑文を読む人 古代ギリシアの公的碑文の開放性と閉鎖性/師尾晶子
中世ジェノヴァの刻銘史料と遺言/亀長洋子
ビザンティン・エピグラフィーの可能性/益田朋幸
江戸の落首・落書京都と江戸の視点から/倉員正江

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