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荘園制再編と中世日本

小川弘和 著
ISBN 978-4-585-32057-9 Cコード 3021
刊行年月 2024年10月 判型・製本 A5判・上製 272 頁
キーワード 日本史,室町,鎌倉,中世

定価:8,800円
(本体 8,000円) ポイント:240pt

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書籍の詳細
中世日本は荘園制社会か?

院政期から室町期にかけての地域秩序の変容は、荘園制にどのような変化をもたらしたのか。
人びとは、荘園制の成立・再編にいかに向き合ったのか。
領主による徴税システム・統治体制の連続・断絶両面と地域偏差に目配りしつつ、播磨国矢野荘の荘官・名主たちの動向、国別田数帳簿の運用・性格の変化、地下文書作成・運用・保管、神仏体系の受容など、
多角的な視点から再編前後の荘園制の実態に迫る。
中世日本の社会構造を立体的に描き出すとともに、荘園史研究に新しい方向性を示した意欲作。

 

 

目次
序 章 荘園制再編論の課題と射程

第一部 矢野荘の再編と荘官・名主たち 
第一章 成立から南北朝期までの矢野荘
第二章 家伝文書と海老名氏
第三章 家伝文書と寺田

第二部 荘園制再編と大田文
第四章 「大田文」帳簿群の歴史的展開
第五章 建久八年図田帳群と本所領・武家領
第六章 豊後の「図田帳」と所領体制

第三部 地下の文書と荘園制
第七章 地下文書の成立と中世日本
第八章 起請文の神仏と荘園制

終 章 荘園制と中世日本

あとがき
初出一覧
索 引
プロフィール

小川弘和(おがわ・ひろかず)
1968年千葉県生まれ。
1996年7月東北大学大学院文学研究科国史学国史専攻博士後期課程修了。博士(文学)。
現在は熊本学園大学経済学部教授。専門は荘園制、九州地域史、史料論。
主著に『古代・中世国家と領主支配』(吉川弘文館、1997年)、『中世的九州の形成』(高志書院、2016年)、『中世相良氏の展開と地域社会』(戎光祥出版、2020年。稲葉継陽と共編)がある

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