東王公・西王母、司命・司籍、泰山、雷神、太歲、竈神(庚申信仰)、墓葬壁画にみえる四神と仙人、
神器としての鏡、剣、玉、民間に流伝した風習や伝説、術数、風水、医薬学……。
古来、日本文化の中に見られる様々な道教的要素。
道教は、いつどのように日本に伝来したのか。
道教の東アジア的広がりは、日本にどのような影響をもたらしたのか。
「道教的な要素」は、果たして本当に道教に由来していると言えるのか。
由来や存在形態などに未だ不明な部分が多い、日本における「道教文化」。
陰陽道、神道、修験道、そして仏教など、多角的な視点から文化要素の問題を再検討し、日本における需要のありかたや、日本文化への影響を解き明かす。