ゾウホカイテイバン ドウキョウビジュツノカノウセイ

増補改訂版 道教美術の可能性

齋藤龍一・鈴木健郎・土屋昌明 編
ISBN 978-4-585-37019-2 Cコード 1071
刊行年月 2025年4月 判型・製本 A5判・並製 280 頁
キーワード 美術,文化史,宗教

定価:3,300円
(本体 3,000円) ポイント:90pt

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書籍の詳細
道教史をモノから見る

東アジアにおいて道教はどのようなかたちで存在したのか。
道教は文化要素としてどのように展開し、変容していったのか。
東アジアでの道教の広がりを踏まえつつ、道教が変容した諸相を探求。
壁画や尊像・道壇などの儀礼空間で使用されるモノ、道教の使うアイテムや護符、経典や書籍など、美術作品や実物資料からのアプローチにより、文献や儀礼研究のみでは描き出すことの出来ない、立体的な道教史を再構築する。

2010年に刊行され好評を博し、長らく入手不能となっていた同書に、最新の知見を盛り込んだ論考2本を増補、座談会を刷新した決定版!

 

 

目次
カラー口絵
「道教美術の可能性」に寄せて 土屋昌明
座談会「道教美術研究の新展開」 齋藤龍一×鈴木健郎×土屋昌明

◎総説
「道教美術」とは何か 鈴木健郎
道教の歴史 横手 裕

◎道教美術の諸相と展開
漢代銅鏡にみえる神話および道教の図像について 李 淞
道教美術における文字の問題 土屋昌明
道教像のすがたとひろがり―南北朝~唐時代 齋藤龍一
中世道教の法服と法具 田中文雄
中国絵画と道教―宋元時代を中心として 宮崎法子
唐宋時代の道教絵画 酒井規史
水陸会における道教的要素 高志 緑
明清小説の版画に見える道教神―三清と如意 山下一夫
道壇と神画 丸山 宏

◎日本における受容と融合
日本の君王、道士法を崇めず―古代日本における道教と文物の受容 増尾伸一郎
日本の中世仏画にみる道教 石川知彦
神道図像と道教美術の関わり―「道教の美術」展を経て 清水 実
馬に跨る女神はどこから来たか―神道図像と道教をめぐって 門屋 温
日本渡来の華人の神々 二階堂善弘
平田篤胤と「五岳真形図」 森 瑞枝

◎東アジア、そしてオリエントとの邂逅
琉球の呪符 山里純一
朝鮮半島における道教美術 土屋昌明
古代オリエントと道教美術 大形 徹

執筆者一覧
プロフィール

齋藤龍一(さいとう・りゅういち)
東京藝術大学美術学部芸術学科准教授。専門は中国仏教・道教美術史。大阪市立美術館学芸員を経て現職。
主な担当展覧会に「大唐王朝 女性の美」2004~05年、「道教の美術』2009~10年、「北魏石造仏教彫刻の展開」2013年、「仏像 中国・日本」2019年、著書に『中国道教像研究』(法藏館、2024年)がある。

鈴木健郎(すずき・たけお)
専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は宗教学宗教史学、中国宗教、特に道教における宇宙・身体・聖地の関係を研究。
主な論文に、「白玉蟾の内丹説」(『東方宗教』第一〇二号、2003年)、「白玉蟾の雷法説」(『東方宗教』第一〇三号、2004年)、「洞天の基礎的考察」(田中文雄、テリー・クリーマン編『道教と共生思想』大河書房、2009年)などがある。

土屋昌明(つちや・まさあき)
専修大学国際コミュニケーション学部教授。専門は中国文学・思想史。編著書に『道教の聖地と地方神』(ヴァンサン・ゴーサールとの共編、東方書店、2016年)、主な論文に「女性道士焦真静の巡礼」(日本道教学会『東方宗教』第132号、2020年8月)、「黄泉国と道教の洞天思想」(日本古事記学会『古事記年報』58、2016年3月)、『中国道教美術史 漢魏晋南北朝篇』(共訳、勉誠社、2022年)、「唐の玄宗からみた道教の日本への伝教」・「中国の山岳信仰―名山への巡礼と峰への遊行」(日本道教学会編『道教文化と日本―陰陽道・神道・修験道』勉誠社、2025年)などがある。

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