日本の出版文化は、そこに携わる多くの人びとにより、大きく発展してきた。
書物が広く庶民にも行きわたり、出版物が百花繚乱となった江戸時代に目を向けると、そこには蔦屋重三郎、西村屋与八のような版元、そして、北尾政重や葛飾北斎ら浮世絵師など、さまざまなキャストが浮かび上がってくる。
江戸時代、そして、明治の人びとは書物とどのように付き合ってきたのか、その営みはどのような資料や痕跡から辿ることができるのか――。
書物、そして、その息吹を伝える資料に魅入られた書物研究の先達へのインタビューを収載。
また、それぞれの視点・収蔵資料から出版文化・書物文化のあり方を鮮やかに照らし出す太田記念美術館・大東急記念文庫・印刷博物館・たばこと塩の博物館・国文学研究資料館の学芸員による最新の知見を示すことで、日本の書物文化の面白さと広がりを示す画期的な一冊!
※太田記念美術館・大東急記念文庫・印刷博物館・たばこと塩の博物館・国文学研究資料館による五館連携展示「蔦重手引草」とのタイアップ企画!