アジア遊学307
クウカントカンキョウノコダイヒガシアジアセカイシ

空間と環境の古代東アジア世界史

GISと歴史学・考古学の協奏
中村慎一・渡部展也・小林正史・菊澤律子・大川裕子・村松弘一 編著
ISBN 978-4-585-32553-6 Cコード 1320
刊行年月 2025年9月 判型・製本 A5判・並製 320 頁
キーワード 環境,交流史,東アジア,世界史,日本史,古代,考古

定価:3,850円
(本体 3,500円) ポイント:105pt

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書籍の詳細
人間と環境の関係を可視化する

人々は地表という空間の上で暮らしを営み、そこに広がる自然環境や人文環境との関係やつながりの中で社会や技術を変化させてきた。
空間と環境に着目することで、どのような歴史が浮かび上がってくるだろうか。
本書では、歴史学、考古学、言語学など異分野の研究者が、気候変動と中国古代文明の形成との関係、長江流域から黄河流域の農耕社会の変動、鉱物資源の流通、唐代交通路の復元など、東アジアの環境や社会の変化、人・モノの移動に焦点を当て、GIS(地理情報システム)を応用しながら空間を具体化して分析・考察を行った事例を取り上げる。
中国大陸を中心として、南洋諸島から、日本列島、中央ユーラシアに至るまでの空間認識と環境の利用方法について提示するとともに、古代東アジア世界史を再構成する。

 

 

目次
はじめに GISと歴史研究―古代東アジア世界の空間と環境を考えるために 渡部展也・村松弘一

第Ⅰ部 東アジアの歴史空間と環境     
4.2kaイベントと中国文明の形成 中村慎一
東アジアにおける家畜の東伝―大陸から列島へ 菊地大樹         
ユーラシア大陸におけるアワ・キビの西方伝播 庄田慎矢
丹穴考―先秦時代の会稽における辰砂採掘の可能性 斎藤誠史・南武志・村松弘一

第Ⅱ部 農耕世界の変動―なりわいとたべること、稲作と米食
分布と立地景観からみる早期水利用施設とその変遷 渡部展也
華北の水稲作―文献史料から探る唐代以前の栽培適地 大川裕子
先史時代における黄河流域のイネ 久保田慎二
稲作文化圏の主食調理法の分布と変遷―炊き干し法と炊き上げ法の区別を中心として 小林正史
言語を切り口とした農耕史研究の可能性とツール開発 菊澤律子
水利施設の呼称と稲作の広がり―現代中国語方言を例として 鈴木史己

第Ⅲ部 空間と環境―人・生き物・モノと都市遺跡の関係性
江南新石器文化からみた集落景観・領域に関する緒論 小柳美樹
二里頭遺跡の環境 小澤正人・徳留大輔
西周王朝の王都・周原とその都城圏 西江清高
春秋戦国時代の燕国の北方への拡大 石川岳彦
塩と鉱物資源をめぐる春秋戦国時代―GISを活用した黄土高原の交通路調査 村松弘一
唐代の長安と洛陽とを結ぶ道―交通路と関連遺跡の調査をふまえて 河野保博

コラム GISからわかる古代の交通路と環境
紀行文と地図から読み解く范成大 白山友里恵
円仁の巡礼ルート復元におけるGIS活用の試み 宮山朱理
青海と関中平原の交通 渡部展也・村松弘一
プロフィール

中村慎一(なかむら・しんいち)
金沢大学理事・副学長。専門は中国考古学・比較考古学。
編著書に『中国新石器時代文明の探求』(六一書房、2023年)、『東アジア考古科学の新展開』(雄山閣、2024年)、『中国文明起源の考古学』(雄山閣、2024年)などがある。

渡部展也(わたなべ・のぶや)
中部大学・中部高等学術研究所・国際GISセンター教授。専門は地理情報科学、特にその考古学的応用。
主な著書に『中国渭河流域の西周遺跡Ⅱ』(共著、同成社、2013年)、『河姆渡と良渚 中国稲作文明の起源』(共著、雄山閣、2020年)、『東アジア考古科学の新展開』(共著、雄山閣、2024年)などがある。

小林正史(こばやし・まさし)
金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授。専門は考古学、特に食文化史。
主な論文に「鍋の形・作りの変化」(『モノと技術の古代史』吉川弘文館、2017年)、「弥生時代から古墳前期への湯取り法炊飯の変化」(『古代』145、2019年)などがある。

菊澤律子(きくさわ・りつこ)
国立民族学博物館・総合研究大学院大学教授。専門は言語学、歴史言語学、記述言語学、音声言語と手話言語の対照言語学、コミュニケーション共生科学。
主な編著書にFijian Languages, Cultures, and Their Representation(国立民族学博物館、2022年)、『しゃべるヒト―コトバの不思議を科学する』(文理閣、2023年)、などがある。

大川裕子(おおかわ・ゆうこ)
上智大学文学部史学科准教授。専門は中国の水利・農業史。
著書に『中国古代の水利と地域開発』(汲古書院、2015年)、論文に「飢えへの備え-中国農書の記す救済と食ー」(『史林』106巻1号、2023年)などがある。

村松弘一(むらまつ・こういち) 
淑徳大学人文学部歴史学科教授。専門は中国古代史、東アジア環境史。
主な著書に『中国古代環境史の研究』(汲古書院、2016年)、『馬が語る古代東アジア世界史』(共編、汲古書院、2018年)、『宇宙考古学への招待:衛星データでわかったエジプト・中国古代文明』(共著、清水書院、2025年)、『データサイエンスが拓く歴史学』(共著、大月書店、2025年)などがある。

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